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【防災士ママブログ】ピオまめ|防災グッズやリュック中身は?災害防災対策等、大切な家族を守るために必要な知識を発信中!

群発地震や本震・余震のパターンとは?揺れ方の種類や震度・マグニチュードについて紹介

地震は、本震と余震の起こり方や群発地震といった揺れ方にパターンがあります。どのようなパターンで地震の揺れが発生するのか知っておくことも、今後の防災対策に役立つはずです。

そこで今回は、地震の揺れのパターンにはどんなタイプがあるのか紹介します。また、揺れ方とあわせて覚えておきたいのが、地震の大きさを示すマグニチュードと震度について。それぞれの違いや意味についても紹介しますので、ぜひこの機会に知っておいてくださいね。

揺れのパターンや大きさによって地震の種類が分けられる

地震は発生原因によって海溝型・断層型・火山性に種類分けすることができますが、揺れのパターンによっても分類されます。そこで本記事では、本震や余震の起こり方、群発地震とはどういうものかについて解説します。

そのほか、震度やマグニチュードといった地震の大きさによる分け方もあるので、あわせて紹介します。なぜ地震が発生するのか、地震による揺れ方にはどんな違いがあるのかなど、地震について学んでおくことも防災対策の1つです。いつ起こるかわからない地震の対策をするために、ぜひこの機会に知識を得ておきましょう。

【本震・余震・群発地震】揺れのパターンによる地震の種類とは?

地震が発生した時にはニュースなどで本震や余震といった言葉を聞くこともあるのではないでしょうか。この本震や余震がどのようなパターンで発生するのかによって地震の種類が分けられており、全部で3種類あります。どんなタイプがあるのか紹介していきましょう。

【1】本震-余震型

大地震が起こると、その震源付近ではその後も地震活動が活発になる場合があります。この時、最初に発生した1番大きな地震のことを「本震」といい、そのあとに起こった本震よりも小さい規模の地震のことを「余震」と呼んでいます。このように発生する地震活動が「本震ー余震型」で、最も多いパターンです。

また、余震は本震より規模が小さいといえども、本震と同程度の揺れになる場合もあります。余震は何度も発生し、本震直後ほど回数が多いです。そして、本震が発生してから時間が経つとともにだんだんと余震の回数も少なくなっていきます。しかし中には、1か月以上や数10年に渡って余震が続く場合もあります。

本震と思われる大きな揺れが起こったあとに続いた地震は、発生段階では余震であると明確に判断することはできません。本震とは全く関連のない揺れが起こる場合もあります。
そのため、余震として扱う場合は「余震域」で発生しているかどうかが判断のポイントになります。余震域とは本震が起こった断層に沿って地震が多数発生している場所のことで、この範囲で発生した地震の場合は余震であるとされています。

【2】前震-本震-余震型

さきほど紹介した「本震ー余震型」というタイプは本震が起こったあとに規模の小さい地震(余震)が起こるパターンですが、最初の地震よりもさらに規模の大きい地震があとから発生することがあります。
そのような場合は、最も大きい地震の方を本震として扱い、それ以前に発生していた地震は「前震」として扱います。このパターンで発生する地震は「前震-本震-余震型」と呼ばれます。

発生した地震活動が「本震ー余震型」か「前震-本震-余震型」であるかは、実はその活動が終わるまで判断することができません。一連の地震活動が終わってからでなければ、どのパターンであったか判明しないためです。
最初に大きな地震が起こっても、それが前震であるか本震であるかはすぐにわからないので、その次にさらに大きな規模の地震が起こる可能性もあって警戒が必要です。

【3】群発的な地震活動型

地震活動のもう1つのパターンに「群発的な地震活動型」があります。これは「群発地震」ともいわれていて、比較的狭い地域において地震が頻繁に発生するというのが特徴です。
一連の地震活動の中で1つだけ特に規模の大きいものがなく、前震・本震・余震の区別がつかない地震が群発します。地震が活発になったり穏やかになったりするのを一定期間繰り返しながら、やがて収まっていく活動です。

過去に発生した群発地震の中では、1965年に始まった長野県の松代群発地震が有名で、その活動は数年間続きました。有感地震はトータルで6万回を越えたそうです。また、最盛期には1日に600回近くの地震が起こり、強い揺れではないものの度重なる振動によって家屋が被害を受ける事例もありました。
この群発地震は、火山による炭酸水噴出が原因ともいわれていますが、はっきりとしたことは判明していません。

また、石川県で2024年に発生した能登半島地震においても、数年前から群発地震が続いていたことも記憶に新しいところです。

【マグニチュードと震度】地震の大きさを示す2つの尺度

地震を大きさで種類分けする方法もあります。その際に使われるのがマグニチュードと震度です。地震が発生した際には、これらの数字に注目することが多いですよね。それぞれが何を示しているのかしっかり理解しておきましょう。

【マグニチュード】の意味とは?

マグニチュードとは地震そのものの大きさ(規模)を示す尺度で、地震のエネルギーの大きさを表しています。マグニチュードが大きくても(大きな規模の地震でも)、震源地から離れている場合は被害が大きくなりにくいです。例えば、距離が離れた外国でマグニチュードの大きい地震が発生しても、日本にあまり影響がないのはこのことからです。

【震度】の意味とは?

震度はある地点における揺れの程度を表す尺度です。マグニチュードが小さかったとしても、震源地から近い距離であれば震度は大きくなり、その分被害も大きくなりやすいです。
気象庁は震度を10階級(0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7)に分けており、発生した地震の揺れがどの程度なのか震度計を使って観測し、発表しています。大きな震度が観測されるほど家屋や地盤などへの影響も大きくなるので、地震が起きた際には震度に注目した方がいいでしょう。

地震の知識をつけて防災対策をしていこう!

今回は、地震の揺れのパターンや大きさの尺度について紹介しました。地震はいろいろな種類があり、その分類方法にも違いがあります。本震・余震の起こり方や群発地震といった揺れのパターンについて知っておくだけでも、実際に地震が発生した時の心構えになります。
また、マグニチュードや震度の違いについても理解しておけば、地震が起こった際のニュースもわかりやすくなるはずです。日ごろから地震の仕組みや違いの知識をつけて、防災対策をしていくことが大切です。

そんな地震の対策には知識をつけることはもちろん、必要なアイテムを日ごろから備えておくことも忘れてはいけませんね。そこで次の記事では、ピオマおすすめの防災対策グッズを紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。