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カセットボンベが防災用備蓄に必要な理由は?メリット・デメリットも紹介

防災用の備蓄品はいろいろなアイテムが必要です。食料品や飲料水、日用品などのストックのほかに、カセットボンベとカセットコンロは備えてあるでしょうか?災害時に電気やガスがストップした場合、最低限の生活を送るためには、エネルギー源となる備えが必要。
そんな時に役立つのがカセットボンベです。ではそのカセットボンベがどうして災害用備蓄に向いているのか、メリット・デメリットも踏まえながら紹介していきます。

防災用の備蓄品にカセットボンベも用意しよう!

防災用の備蓄品にカセットボンベも用意しよう!

地震や水害などの災害が起こった時のために、備蓄をしておくことは大切です。備蓄品として食料品や飲料水はたくさん用意していても、カセットボンベは備えていないという人がいるかもかもしれませんね。
災害が発生し、電気やガスのライフラインがストップしてしまうと、明かりや温かい食事、寒い季節の暖房などに困ります。明かりはLEDライトと乾電池や大容量バッテリーがあれば事足ります。スマホのライトを使う人も多いですね。

調理や暖房のためには、カセットボンベがあると安心です。キャンプやアウトドアなどに活躍する大容量ポータブル電源があれば調理や暖房に使えますが、防災用にわざわざ用意しようとすると費用がかかってしまいます。
また、石油もライフラインがストップした時のエネルギー源となりますが、普段石油ストーブなどを使わないお家の場合、防災用に石油を備蓄しておくのは大変です。

さらに石油は長期間保管していると変質してしまうため、いつ来るかわからない災害に備えて、定期的に交換しながらストックしておくのは現実的ではありません。
一方で、カセットボンベなら安価で保存可能期間も比較的長く、ポータブル電源や石油よりも気軽に備えることができます。そのため、災害時のエネルギー源としてカセットボンベの備えが適しているのです。

カセットボンベが防災用備蓄として便利な理由

カセットボンベが防災用の備蓄品に向いているのにはさまざまな理由があります。カセットボンベのどんな特徴が備蓄に適しているのか紹介していきましょう。

【1】幅広い使い道がある

カセットボンベはいろいろな使い道があるので、災害用の備蓄にぴったりです。まず、カセットコンロにセットすることで、さまざまな加熱調理ができるようになります。鍋でお湯を沸かせば、レトルトの保存食を温めたり、インスタント麺を作ったりと災害時に温かい食事を用意することができます。

また被災時に断水が起こった場合にも、井戸水が汲める地域ではその水をカセットコンロで沸かして殺菌し、飲料水にすることが可能です。そのほか、調理器具や赤ちゃんの哺乳瓶などを煮沸消毒するのにも役立ちます。そして、カセットボンベに対応したストーブなどの暖房器具があれば、寒い避難生活での冷えを緩和することができるでしょう。

【2】リーズナブルに備えられる

カセットボンベはリーズナブルなのも備蓄に向いているポイント。100円ショップでも1本から購入できます。大容量のポータブル電源や蓄電池などは高額なものが多く、もしものための備えとして購入するのは気が引けてしまいます。

また、石油は定期的に交換しなければならないので、普段から石油を使わない家庭で備蓄すると勿体ないですよね。その点、カセットボンベなら手頃な価格で揃えることができるので防災用備蓄に向いています。

【3】コンパクトで収納しやすい

カセットボンベは1本あたりの大きさがとてもコンパクト。立ててスリムにしまえるのでちょっとした隙間にも収納しやすく、保管場所に困りにくいところも備蓄品に向いているポイントです。

石油などの場合は、大きなポリタンクのスペースが必要となり、収納場所にも困りやすいですよね。カセットボンベなら収納場所を分散させることもできるので、お家の収納スペースにあわせた備蓄ができます。

【4】長期間保管できる

カセットボンベの使用期限は製品によって多少異なりますが、およそ7年の場合が多いです。石油よりも長期間保管できるためこまめな使用期限の確認もいらず、備蓄しておきやすいのが便利なところ。

また、カセットボンベはアウトドアや自宅で鍋を囲むなど、日常的に使いやすいためローリングストックとして備えることができます。めに備蓄しておいて使った分だけ補充するローリングストックなら、使用期限を気にすることなく、災害時に必要な量を用意しておきやすい利点があります。

【防災のためのカセットボンベ】メリットとデメリットを紹介

【防災のためのカセットボンベ】メリットとデメリットを紹介

防災用備蓄としてカセットボンベを備えることには、メリットもデメリットもあります。それぞれの特徴をよく理解してから備蓄するかどうか考えましょう。

カセットボンベを防災備蓄にする時のメリット

カセットボンベは電気やガスがストップしても気軽に使えるのが大きなメリット。あわせて使用するカセットコンロやストーブなどもコンセントを必要としません。また、軽量でコンパクトなので持ち運びや収納が楽にできます。
石油やポータブル電源はサイズが大きくて重量もあるため、カセットボンベの方が扱いやすいですね。器具に取り付ける場合も石油のように手を汚す心配がなく、被災時にも安心です。

また、カセットボンベは簡単に使えるのもポイント。カセットコンロの場合はセットしてつまみをまわすだけなのでスムーズです。調理の際はカセットコンロの上にいつも使っている鍋ややかんを乗せて活用できるので、専用の道具を揃える必要もありません。
そして多くのカセットボンベは使用期限が約7年となっており、長期間保存できるのもメリットです。

カセットボンベを防災備蓄にする時のデメリット

カセットボンベを防災用備蓄にする場合は、家族の人数×必要な日数分の用意が必要です。農林水産省では、大人1人が1週間に必要なカセットボンベの本数は約6本としています。

アウトドアや卓上鍋などで普段から使う機会が多いならローリングストックもしやすいですが、オール電化の家庭や日頃カセットボンベをあまり使わない家庭であれば、使用期限をこまめにチェックしなければいけません。

そのほか、使用後の処分方法にも注意が必要です。カセットボンベの空き缶は普通のゴミとして回収することはできません。空のカセットボンベに穴をあける、ガスを抜くなど各自治体によって処分方法の取り決めがあるので、事前に確認しておく必要があります。

防災用にカセットボンベを用意してもしもに備えよう

今回は、防災用備蓄としてのカセットボンベについて紹介しました。カセットボンベは熱源としてライフラインがストップした時に役立ちます。ポータブル電源や石油などよりも扱いやすくてリーズナブルに準備できるので、必要な本数をしっかり備えておきたいですね。

しかし、一体何本のカセットボンベをどのように保管すればいいかわからない人もいることでしょう。そこで次の記事では、防災用備蓄としてのカセットボンベの必要本数や正しい保管方法について紹介します。これからカセットボンベを備蓄品に取り入れたいという人は、ぜひ参考にしてください。

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