大雪での学校や仕事は?注意点や想定されるトラブル・被害について紹介
大雪が降ると学校や仕事で移動するのが心配になりますよね。公共交通機関がストップしたり、スリップ事故で車が立ち往生したりとたくさんのトラブルも発生します。路面凍結による歩行時の転倒事故も心配ですね。そして、大雪による被害は外出時だけでなく自宅にいる時も注意が必要です。
大雪が発生するとどんな被害やトラブルが起こるのか、この機会にぜひ知っておきましょう。そこで今回は、大雪が降った時の起こりうる被害や注意点について紹介します。学校や仕事で移動しなければならない場合の気をつけたいポイントも紹介しますのでぜひ参考にしてください。
大雪に注意すべき時期はいつ?
北海道や東北などの豪雪地帯だけでなく、東京のような都市部でも大雪に見舞われることがあります。大雪になると交通機関が混乱し、学校や仕事での移動に困ることも少なくありません。また、外出時だけでなく、自宅で被害を受ける場合もあります。
そんな警戒すべき大雪になりやすい時期は、例年1月初旬~2月初旬だといわれています。この時期は年間で最も気温が低いため、都市部でも大雪になりやすいです。大雪は地震や津波などと違って事前に予測しやすい特徴があります。天気予報で大雪が予想された時は警戒して、事前に対策することが大切です。
ただし、関東・東海・近畿地方の太平洋側に大雪を降らせることがある「南岸低気圧」は、少しの気温や湿度の違いで雨になったり雪になったりと大きな差が出るため、予想が外れるケースも少なくありません。気温が低くなる方が雪が降りやすくなるのはもちろんですが、湿度も低い方が雪の可能性が高まります。大雪を警戒する場合はこまめに積雪状況や予想降雪量などの情報をチェックし、早めに帰宅したり外出を控えたりするようにしましょう。
大雪は家庭でも注意が必要!起こりうる被害やトラブルとは?
大雪になると鉄道が運休になったり、道路が渋滞したりと外出時のトラブルが特に気になるでしょう。しかし、自宅にいる時でも被害が起こる可能性があります。どんな心配が考えられるのか紹介していきます。
停電によって暖房器具が使えなくなる
大雪に見舞われると電線への着雪の重みや、積雪による倒木の影響で電線が切れるなどして停電が起きる可能性があります。停電すると明かりや電化製品が使えなくなるのはもちろん、エアコンやファンヒーターなどの暖房器具が使用できなくなるのが大変です。
大雪の日は気温も低いため、暖房器具が使えないと寒さによる体調不良や低体温症、最悪の場合は凍死の恐れも考えられます。そのため、使い捨てカイロなどの備えや石油・ガスストーブの準備が大雪対策に役立ちます。
食料品や日用品の買い出しが難しくなる
大雪になると積雪や路面凍結によって、車や自転車だけでなく徒歩での移動も難しくなります。そのため、食料品や日用品など日常の買い出しにも行けなくなる場合があります。外出が難しくなると自宅の備蓄品が頼りです。
地震や台風だけでなく、大雪のためにも日ごろから食料品を備えておくことが大切ですね。また、大雪によって物流が混乱すると、スーパー・コンビニ・ドラッグストアなどの小売業や宅配業者の配送遅延も起こります。そのため、普段通りの買い物が難しくなる可能性も考えられます。
積雪による住宅の破損や除雪作業の事故が起こる
屋根に雪が積もったら、落雪に注意が必要です。固まった雪が一気に落ちてカーポートの屋根がつぶれたり、窓ガラスが割れたりすることもあります。また、自転車や室外機が壊れることも考えられます。
そして除雪作業中は事故が起こりやすいです。特に豪雪地帯などで行われる雪下ろしの作業では、足が滑ったり滑り落ちる雪に巻き込まれたりして屋根から転落するケースも少なくありません。また、軒下にいる時に、大量の落雪に埋まってしまい、最悪の場合、命を落とす危険も考えられます。そのため、除雪作業は一人で行わず、近所の人と声を掛け合いながら行うことが大切です。もちろんそれほどの積雪がない地域でも、屋根からの落雪や氷柱によってケガをする場合もあるため、注意が必要です。
玄関前の積雪や凍結によるトラブルの発生
大雪によって玄関の外側に雪が積もると、玄関ドアが開けられなくなる場合があります。玄関ドアはほとんどが外開きのため、玄関の外側に雪が積もるとその重みによって扉が押さえられてしまうためです。また、自宅前の段差や傾斜部分が凍結すると、転倒によるケガの心配も考えられます。
また、水やお湯で凍った地面を溶かすと、残った水分が夜間に再度凍結する可能性があるので注意しましょう。凍結防止剤や食塩をまいておくことで、玄関前の積雪や凍結防止に役立ちます。
大雪の場合の学校や仕事はどうする?移動の際の注意点
大雪に見舞われたら、学校や仕事の移動に迷う人も少なくないでしょう。学校の場合は、大雪警報が出たり公共交通機関が運休したりすると休校になるところが多いようです。事前の予報で大雪の恐れがあるとされる場合は、学校側も休校の判断目安などを発表してくれるでしょう。事前にしっかり確認し、判断基準や連絡方法などを把握しておくことが大切です。
仕事の場合は大雪だからといって休みにならない場合も多いですよね。やむを得ず外出する場合は、道路の凍結によって転倒しないように対策していくことが大切です。ハイヒールや底に溝のない革靴を履くのは避け、溝の深いゴム底の靴を履いて移動するようにしましょう。この時、やわらかいゴム底の方が滑りにくくなります。
また、急いだりスマホを見ながら歩いたりすると滑ってしまう恐れも。転ばないよう意識しながら、小さい歩幅で歩くのがおすすめです。鉄道のダイヤが乱れていたり、普段よりもゆっくり歩いたりすることを考え、時間に余裕を持って移動することも大切です。学校が休校にならず、大雪の中で移動しなければならない場合も、同様に靴や歩き方に気をつけてください。
大雪には危険はたくさん!リスクを知ってしっかり対策しよう
今回は、大雪に見舞われた時の被害や学校・仕事へ移動する際の注意点について紹介しました。例年1~2月にかけては都市部でも大雪の被害にあうことがあります。道路や交通機関のトラブルが発生しやすくなり、転倒によるケガのリスクにも注意が必要です。また、外出時の危険だけでなく、家庭でも被害が起こる可能性があります。
どんなトラブルや危険が想定されるのか知っておくだけでも、大雪での被害を抑えることに役立つでしょう。そして、大雪の中での移動は事前にしっかり対策をしておくとことが大切です。そこで次の記事では、大雪での移動時の注意点や備えについて紹介します。大雪の時期を迎える前にぜひチェックしておいてくださいね。