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【防災士ママブログ】ピオまめ|防災グッズやリュック中身は?災害防災対策等、大切な家族を守るために必要な知識を発信中!

春一番に備える!暴風・高波・雪崩の防災対策のポイントは?

「春一番」は、立春から春分のころに発生する、南よりの暖かい風のことです。非常に強い風になり、ものが飛ばされて人に当たりケガをする、交通機関がマヒするなどの被害が起こる可能性があります。命に関わる危険もあるため、しっかりとした事前の対策が重要です。
そこで本記事では、春一番が原因となり発生する大きな災害について、詳しく解説します。対策方法もご紹介するので、参考にしながら十分な備えをしてみてくださいね。

意外と多い春一番が原因の災害

「春一番」の強さは風速8m/sといわれています。歩いていると押し戻される感覚がある強さとされていますが、時には歩けないほどの強さの風が吹くこともあります。また、春一番が吹いたあとも、風の強い「春の嵐」が続きます。このような強風が発生するときには、次のような災害にも気をつける必要があるでしょう。

暴風雨をもたらす

春一番や春の嵐と同時に、大雨が降ることもあります。時期的に、雨だけでなく、雪やみぞれなどになり、気温が一気に下がる可能性も考えられるでしょう。場合によっては、台風なみの暴風雨になるケースもあるため、停電・断水・ガスの停止などライフラインのストップや交通機関のマヒなども視野に入れた対策が必要です。

波が高くなる

春一番が高波を引き起こす可能性があります。高波とは、低気圧の発生時に強風により引き起こされる高い波のことです。波浪注意報・警報の対象になるような高い波のことを指し、沿岸部では波にさらわれて海の中に引きずりこまれるといった危険があります。

雪崩が起きる

春が近づき南からの暖かい風で、雪が緩んでいるときに強い風が発生することで雪崩につながるかもしれません。春一番が発生する2月・3月はまだスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ人も多く、雪崩に巻き込まれる危険性があります。

暴風:気を付けるべきことと備え

春一番がもたらす可能性のある暴風雨。先ほどお伝えしたとおり、台風と同じくらいの強い風になることもあります。ここでは、暴風による危険にはどのようなものがあるか、どう対策すればよいかご紹介します。

暴風でどんな危険があるか

 
強い風による看板や屋根材・外壁材などの飛来物が人に当たり、ケガをする危険があります。また、電柱や街路樹が折れて倒れてくるかもしれません。暖かい風が吹きますが、雨などを伴う場合は気温の低下も考えられるので、冷え対策も必要です。停電や断水などのライフラインの停止も考えて備えなければいけないでしょう。

暴風への対策をしっかりしよう!

まずは、天気予報で春一番や春の嵐の情報をしっかりチェックするようにしてください。可能であれば、外出を控えたり、出勤時間を調整したり、危険を回避するようにしましょう。また、気温の変化に合わせて服装を調整できるようにしておくことも大切です。あたたかくても、薄手のコートやストールなどを持っておくとよいでしょう。
庭やベランダに置いてあるものが、倒れたり飛んで行ったりしないように固定もしておきます。屋根や軒などがしっかり固定されているかも要チェックです。また、停電・断水に備えた備蓄もしっかり用意しておきましょう。

高波:気を付けるべきことと備え

南からの強い風「春一番」によって発生する高波。特に、海から陸に向かって吹く太平洋側では波が高くなりやすい傾向です。

高波でどんな危険があるか

高波は、強風が水面をあおり大きな波が発生することで起こります。天気がよく一見波が穏やかなときにも起こりえるため、春一番の起こりやすい時期には注意が必要です。気象庁では「波浪注意報」「波浪警報」の対象になる規模の波を高波としています。海の近くにいると波にさらわれてしまったり、船が横転したり、命に関わる危険性があります

高波に備えて行動しよう!

天気予報で「波浪注意報・警報」が出ているときは、特に注意が必要です。春一番や春の嵐が起こりやすい時期には、天気予報をチェックして事前に危険がないかを確認しておきましょう。船での移動がある場合は控えるようにする、むやみに海に近づかないといった対策が必要です。釣りやサーフィンなどに出かけないだけでなく、様子を見るために近づかないようにしてください。

雪崩:気を付けるべきことと備え

春一番は、南からの暖かい風を運び気温上昇をもたらします。そのため、雪どけを促し、全層雪崩が起こる可能性があり注意が必要です。

雪崩でどんな危険があるか

雪崩は、雪害の1つです。雪崩とは、重力により山の斜面に積もった雪が崩れ落ちる現象のことを言います。春一番が引き起こす「全層雪崩」は、気温上昇や降雨によってとけた水で滑りやすくなった斜面の地表面上を積雪がすべて滑りおちる雪崩です。家屋や車などを巻き込んで滑るほどの威力があり、雪の中に閉じ込められてしまうこともあります。

事前の情報確認が雪崩対策の肝

雪崩は命に関わる災害です。あらかじめ、雪崩の危険がある場所をハザードマップで確認しておくようにしましょう。また、気象情報をまめにチェックし、雪崩注意報や警報が出ているときは発生しやすい場所に絶対に近づかないようにしてください。スキーやスノーボード、冬山登山などをする方は特に注意をするようにしましょう。

大災害につながる春一番に備えて今すぐ準備!

春一番は、暴風雨・高波・雪崩などの大きな被害をもたらす可能性があります。場合によっては命に関わる危険性もあるため、しっかりと準備・対策をしておきましょう。次の記事では、春一番対策におすすめのピオマの防災グッズをご紹介します。