【保存食のすすめ】いつもの食事にも災害用の備蓄にもなる食品を備えよう
保存食とは缶詰やレトルト、乾物など長期保存ができるように加工された食品。日ごろからなじみのあるものばかりです。常温で長期間保存できるため、家庭でのストックに向いているほか、災害用の備蓄にするのもおすすめです。
今回はそんな保存食について紹介します。どんな食品が保存食なのか紹介するとともに、保存食を災害用の備えにするメリットも解説します。
そもそも保存食とは?
保存食とは昔からなじみのあるもので、常温保存で長期間ストックしておいても食べられる食品のことをいいます。冷蔵庫がなかった時代からさまざまな食材を加工して保存食が作られていました。梅干しなどの漬物や高野豆腐のような乾物が保存食の代表で、天日干ししたり塩漬けしたりすることで水分を抜いて腐敗を抑え、長期間保存できるように工夫されたものが数多くあります。
今では乾燥や燻製加工で保存性を高めたもののほかにも、食品の加工技術の進歩によって缶詰や瓶詰、レトルトなどでよりたくさんの種類の食材が長期保存できるようになっています。
缶詰などに加工された食品は殺菌や密封で保存性を高めているので、水分の多い食品でも賞味期限が長くなるメリットがあります。とても豊富な種類の保存食があるので、お気に入りの食品を選んでお家にいくつか備えておくといいですね。
お家の備蓄にもおすすめ!保存食にはどんなものがある?
常温で長期保存ができるよう加工された保存食は昔からありますが、今では加工技術が進んだことによってたくさんの種類の食品が保存食になっています。家庭でストックしておきやすいため、保存食は備蓄食料としても便利です。具体的にどんな食品があるのか紹介していきましょう。
保存食の主な種類
長期保存ができて普段の食事作りにも使いやすい保存食はさまざまな種類があります。主な食品を以下に紹介しましょう。
● 缶詰
肉や魚のほか、野菜やおつまみになるようなおかず、スイーツ系まで種類が豊富
例)ツナ・鯖・スパム・焼き鳥・おでん・トマト・豆・コーン・フルーツなど
● 瓶詰
果物を加工したものやそぼろ、佃煮といったご飯のお供が多い
例)ジャム・フルーツコンポート・ピクルス・鮭フレーク・佃煮・鶏そぼろなど
● レトルト
加熱調理するとおいしくなるが常温でも食べられる
例)カレー・牛丼・親子丼・ハンバーグ・シチュー・煮物・パスタソース・ご飯パックなど
● 漬物
最近は要冷蔵の減塩タイプが多いため、塩分濃度が高くて常温保存が可能かどうか確認が必要
例)梅干しなど
● 乾物
ドライフルーツはそのまま食べられ、海藻などは水で戻して調理する
例)ドライフルーツ・切り干し大根・高野豆腐・海藻など
保存食は常温で長期間保存できるため家庭の備蓄にぴったり
保存食は常温で長期間保存しておくことができる食品です。そんな保存食はどれも身近で便利な食品ばかりで、いつもキッチンの収納スペースにストックしているという人も少なくないと思います。そんな保存食は、まさに家庭での備蓄に最適です。普段の料理の食材として使うのはもちろん、仕事が忙しかったり感染症にかかったりして買い物に行けなかった時にも保存食があると食事を用意することができますよね。
そして、保存食は災害用の備蓄としてもぴったりです。長期保存ができると賞味期限をこまめに気にすることなくストックしておけます。また、普段から食べなれている食品をそのまま非常食として使えるメリットもあります。そのため、缶詰やレトルトなどの保存食は、家庭の備蓄として準備しておくことをおすすめします。
普段使いの保存食は災害用の備えにもなる!
地震や台風などいつ起きるかわからない災害の対策として、食料品を備えておくことはとても大切です。災害用の備蓄食料には、ツナ缶やレトルトカレーといった普段からよく食べている保存食も役立ちます。長期保存できるいろいろな食品を組み合わせて、上手に備えていくことが大切です。
保存食は災害用の備蓄としても
一般的には災害用の保存食は「非常食」ともいわれます。災害時の食料困難を想定して備蓄しておく食品で、5年以上保存が可能なものが多く、パンやごはんなどがあります。通常のレトルト食品などと組み合わせて、これらの災害時用の保存食も準備しておくと安心ですね。
よく食べているレトルトカレーや焼き鳥の缶詰、ドライフルーツなどの保存食も一緒に備蓄し、いろいろな種類を揃えておくことで、ストレスの多い被災生活でもおいしく食事をすることができます。
また、フルーツの缶詰やピクルスの瓶詰など、バラエティ豊かに保存食を備えることで、栄養バランスも補うことができます。
ローリングストックで賞味期限切れを防げる
普段から使っている保存食を防災用としても備えるのであれば、ローリングストックにするのがおすすめです。ローリングストックは普段から食べている食品を多めに蓄え、食べた分だけ補充する備蓄方法。
食べなれた食品を災害用の備えにすることができます。ご紹介した缶詰や瓶詰、レトルト食品などもこのようにローリングストックで備えておけば、賞味期限が切れてしまう心配も少なくなります。
保存食を備蓄して災害時もおいしく食事ができるようにしよう
今回は、保存食について紹介しました。長期保存できるように加工した保存食は、昔から親しまれていた食品です。現在では缶詰やレトルト食品など多くの種類の保存食があり、バリエーションも豊富。
普段の食事作りでも活躍することの多いこれらの保存食は、ローリングストックで多めに備蓄しておけば、防災用としても役立ちます。
ローリングストックで保存食を日ごろの料理に使いながら賞味期限が切れるまでにうまく消費していくには、いろいろなレシピを知っておくと安心です。
そこで次の記事では、保存食のおすすめアレンジレシピを紹介します。普段の食事にもぴったりなおいしいレシピを集めましたので、ぜひチェックしてみてくださいね。