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【防災士ママブログ】ピオまめ|防災グッズやリュック中身は?災害防災対策等、大切な家族を守るために必要な知識を発信中!

減災ってどんな取り組み?防災との違いや7つの対策をご紹介

地震や大雨など、日本ではたくさんの自然災害が毎年発生しています。そんな災害を未然に防ぐことは難しいとして、減災の取り組みが重要視されています。そこで今回は、減災について紹介します。取り組みの内容や「防災」との違いについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

災害による被害を最小限に抑えるための【減災】

「減災」とは、自然災害による被害をできるだけ小さくする取り組みのことです。1995年に発生した阪神淡路大震災の経験からスタートしました。
日本は災害大国といわれるほど、毎年のようにたくさんの災害が起こっています。地震や台風、火山の噴火などのほか、近年では地球温暖化の影響による異常気象も多くなっており、大雨や洪水、土砂災害の被害も頻発しています。

これらの自然災害によるリスクをあらかじめ把握したうえで、「減災」に取り組むことが推奨されています。

減災と防災ってどう違う?

「減災」のほかによく知られている言葉として「防災」があります。これらは同じ意味のように思っている人もいるかもしれませんが、実は異なる意味合いを持っています。
まず減災は、先ほどご紹介したように災害が発生することを前提とし、その被害を最小限にするための取り組みです。一方の防災は、災害を未然に防ぎ、被害が出ないようにするという考え方を指します。

災害の発生を前提としているのが減災、災害を発生させないようにするのが防災とするとわかりやすいでしょう。例えば防災では、大雨の時に河川が氾濫しないように防波堤などを作ることがあげられます。
しかし、さまざまな災害が発生する日本では、すべての災害を防いで被害をゼロにすることは不可能といえるでしょう。そのため、災害が発生しても被害を最小限に抑える減災が大切であるとされています。

減災のためにしておきたい7つの取り組み

減災のためにしておきたい7つの取り組み

減災のために普段からできる対策として7つの取り組みを内閣府があげています。それぞれの内容について解説していきましょう。

【1】自助・共助

減災の取り組みでは特に自助と共助が重要とされています。自助とは、自分自身の身を守ること。また共助は、地域や身近にいる人同士で助け合うことを意味します。
周りの人を助ける共助をするためには、まずは自分が無事でなければならないため、自助があって共助が成り立ちます。災害発生時に自分は何ができるのか、地域の人と協力してできることは何かを日ごろから意識しておきましょう。

【2】地域の危険区域や避難場所を確認する

住んでいる地域のハザードマップを確認し、災害が起こった時にどのような被害が発生するのか確認しておきましょう。ハザードマップには地震や洪水などが発生した場合の被害のようすや危険区域、避難や救護活動に必要な情報が記載されています。
マップを確認しながら、避難場所やその経路を家族で話し合っておきましょう。実際に歩いて避難経路をチェックしておくのもおすすめです。

【3】地震に強い家にする

自宅が揺れに強い家かどうか確認することも大切です。1981年(昭和56年)の6月以降に建てられた家は、新耐震基準に基づいています。これよりも以前の建物である場合は、十分な強度が備わっていない可能性があるため、耐震診断を受けてその結果に応じた改修などをしなければなりません。

また、2000年にもさらに耐震性の基準が改正されています。住宅も経年変化していくため、1981年以降に建てられた住宅でも一度耐震診断を受けて、築年数に応じた対策をしておくと安心です。
自宅の改修となると費用の問題もあります。しかし、起こりうるリスクへの投資は、命には代えられないということも頭に入れておきましょう。

【4】家具の固定など部屋の安全確認をする

家の中の安全確保も大切です。過去に起きた地震では、家具の転倒によってケガをした人もたくさんいます。そのため、家具を天井や壁に固定して、転倒防止対策をしておきましょう。ガラス扉には飛散防止フィルムを貼っておくのもおすすめです。

また、寝ている時に家具が人の方へ倒れることがないように、位置の確認も重要です。子ども部屋や高齢者のいる部屋などは特にチェックしておきましょう。ほかにも家具を減らしたり、なるべく背の低い家具を使ったりして対策することも1つの方法です。

【5】備蓄品や常備品で日ごろからの備えを

災害はいつどこにいる時に発生するかわからないので、備蓄品や常備品で備えをしておきましょう。外出の際に持ち歩くものと、自宅や職場に準備しておくものとで分けて考えます。
外出時には身分証やお薬手帳をはじめ、閉じ込められた時に必要な水や飴といった食料、笛、ハンカチのほか、状況把握するためのラジオやスマホ、モバイルバッテリーなどを携帯しておきましょう。

災害時の情報収集には、有益で正確な情報源を把握しておくことも大切です。ぜひ普段からどのサイトがいいのかチェックしておいてください。
また、自宅や職場には、避難時に必要なものとして履きなれた靴や懐中電灯、手袋などを備えておきましょう。そして避難時の生活に必要なものとして食料や飲料、ティッシュなどの日用品、薬、口座番号の控えなどを準備しておきます。

【6】家族で減災会議をする

減災には家族での話し合いが重要です。別々の場所で被災した時にどうするのか、集合場所や連絡方法などについてしっかり話し合っておきましょう。園や学校で被災した場合に備えて、各学校園の災害時の対応方法についてもしっかり確認しておきます。
また、子どもが小さい場合は、減災についての教育も大切です。本やゲームなどを使って減災についての知識をつけるようにしましょう。

【7】地域とのつながりを大切に

「自助と共助」のところで説明した共助のためにも、地域のつながりを大切にしておきましょう。小さい子どもや高齢の人、障がいのある人がいるお家は、災害時に助けが必要となる場合があります。
普段から地域の人とコミュニケーションを取っておくことが、いざという時の共助に役立つはずです。また、地域の消防訓練など、さまざまな防災活動へ積極的に参加することも、結果的に減災につながります。

減災の取り組みについて家族で話し合ってみよう

減災の取り組みについて家族で話し合ってみよう

今回は、減災について紹介しました。災害大国である日本では、災害を未然に防ぐことは難しいものです。そのため、災害が発生した場合の被害を最小限に抑えるため、減災の取り組みが重要とされています。

ハザードマップで地域の危険を把握したり、家具の固定をしたり、地域とのつながりを大切にしたりといった日ごろからできるような取り組みが減災につながります。もしもの時に備えて、家族みんなで減災について話し合ってみてください。

次の記事では、家族でできる減災の取り組みについて紹介しています。どんなことができるのか、具体例をあげて説明していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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