LOADING

【防災士ママブログ】ピオまめ|防災グッズやリュック中身は?災害防災対策等、大切な家族を守るために必要な知識を発信中!

カセットボンベの正しい保管方法や防災用備蓄の目安本数を紹介

防災用の備蓄として、カセットボンベはぜひとも揃えておきたいもの。カセットコンロにセットして使うことで非常食を温めたり、調理したり、お湯を沸かしたりでき、避難生活を送るのに役立ちます。
そんなカセットボンベは、どれくらいの量を備えておけばいいのでしょうか?
そこで今回は、防災用カセットボンベの備蓄目安量について紹介します。また、保存しておく時の注意点やカセットボンベのいろいろな活用方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

防災用カセットボンベを保管する時の注意点

カセットボンベを備える場合は、保管方法にいくつかの注意ポイントがあります。安全に保管するためのコツを紹介していきます。

気温や湿度が高くなる場所を避けて保管

カセットボンベは40℃以下の高温にならない場所で保管することが大切です。カセットボンベの中にはガスが入っており、温度が高い場所に置いておくとガスが膨張して破裂や爆発を起こす恐れがあるからです。直射日光に当たっても温度が上昇してしまうので、暗くて涼しい場所に保管するようにしましょう。

また、湿度の高い場所はカセットボンベがサビついてしまう可能性があります。サビが発生するとボンベの缶が劣化し、ガス漏れにつながる可能性も考えられるので、湿度の低い場所に収納することが大切です。

高所を避けてなるべく低い位置に保管

カセットボンベの保管場所はなるべく低い場所がおすすめです。キッチンの吊戸棚や押入れの天袋など、高い位置に収納すると落下の恐れがあります。頭に当たるとケガをすることも考えられる上、落ちた時の衝撃でカセットボンベが破損し、ガス漏れにつながるかもしれません。

保管スペースを確保する時は、収納棚の下段など落下しにくい位置を選びましょう。また、カセットコンロもカセットボンベと同じ場所に収納しておくとスムーズに使えます。

複数の場所に分散させて保管

たくさんのカセットボンベを一か所にまとめて保管しようとすると収納スペースの確保が難しい場合もあるかもしれません。そのため、カセットボンベは何本かに分けて収納するのもおすすめです。分散させることで、地震によって家具が倒れて通れなくなった場所があったとしても、別の場所から取り出すことができます。

また、万が一火災が起こった場合、カセットボンベに引火すると爆発してしまいます。一か所にたくさんのカセットボンベをまとめているより、数本ずつ分散させている方が火災の際の引火リスクを減らすことにもつながります。

防災用カセットボンベの備蓄本数の目安

防災備蓄としてカセットボンベを用意する場合、いったい何本必要なのかわからない人も少なくないでしょう。食料品や飲料水などの備蓄品は、できれば1週間分備えておくのがいいといわれています。カセットボンベも同様に、1週間分を目安に用意しましょう。
また、カセットボンベは気温によって使用量が異なる特徴があります。ガスの気化や水を沸かす時間は気温の影響を受けるためです。

防災用カセットボンベの備蓄本数の目安

イワタニ参照:https://www.iwatani.co.jp/jpn/consumer/products/cg/useful/stockpile/

カセットボンベメーカーイワタニによる試算では、気温10℃の場合では、大人2人分で9.1本、気温25℃の場合では大人2人分で6.3本必要とされています。これは、レトルト総菜とパックご飯の加熱、温かい飲み物の用意と殺菌消毒用湯沸かしに使われることを想定し、2人分×3回×7日(水の合計56.7L)で使用した場合の試算です。
また、食事のためだけに使用するのであれば、東京ガスの試算によると4人家族で1週間に5本程度のカセットボンベが必要との結果もあります。

家族の人数や環境、備蓄している食品の種類にあわせて調整し、必要な量を準備しましょう。カセットボンベは3本セットで売られている場合が多いので、3本単位で備蓄本数を決めると備えやすそうです。

災害時におけるカセットボンベのいろいろな活用方法

災害時におけるカセットボンベのいろいろな活用方法

カセットボンベは食事の準備だけではなく、ほかにもいろいろな活用方法があります。具体的にどんな使い道があるのか紹介していきましょう。

温かい食事や飲み物を用意できる

カセットボンベとカセットコンロは、レトルト食品を温めたり、インスタント食品にお湯を注いだりといった調理に必要です。お湯があることで被災時の食事の幅がグッと広がり、避難生活が過ごしやすくなります。カセットボンベでお湯を沸かせば、お茶やコーヒーなど温かい飲み物を飲むことができます。
温かい食事があることで、緊張感や不安を軽減してくれ、低体温症などの病気の抑制にも効果的なのです。

煮沸消毒など衛生面でも役立つ

カセットボンベでお湯を沸かせば、煮沸消毒することができます。除菌ウェットシートや消毒用アルコールなどが不足した場合も、哺乳瓶や調理道具を衛生的に扱えますね。赤ちゃんがいる家庭では特に安心感があります。
また、カセットボンベでお湯を沸かすと、体を拭くのにも役立ちます。温かいタオルで体を拭けば汚れを落としながら、リラックスすることもできるでしょう。

カセットガスストーブがあれば暖房にもなる

カセットガスストーブを備えておけば、カセットボンベを燃料として使うことができます。冷え込みやすい地域の人はライフラインがストップした時の暖房手段が気がかりです。
石油ストーブだと石油の調達や保存が大変なので、簡単に備蓄できるカセットボンベ用のストーブがあると安心できます。

防災用に必要な本数のカセットボンベを正しく保管しておこう

今回は、防災用カセットボンベの正しい保管方法や必要本数の目安について紹介しました。もしものための備えには、食料品や水のほかに燃料としてカセットボンベを用意しておきましょう。

カセットコンロとセットで用意しておけば、お湯を沸かして温かい食事や飲み物、体の洗浄などに役立てられます。カセットボンベの収納場所は、安全に保管できるように高温多湿を避け、低い位置を選んでください。家族の人数にあわせた必要本数を備蓄し、分散させて収納しながらもしものために備えましょう。