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【防災士ママブログ】ピオまめ|防災グッズやリュック中身は?災害防災対策等、大切な家族を守るために必要な知識を発信中!

災害でライフラインがストップ!停電時に備えておくと便利なことは?

大地震や台風・集中豪雨など、災害はいつ起こり、どのような被害をもたらすかわかりません。東日本大震災をはじめとして、近年は大きな災害が季節を問わず発生しています。
大災害が起こると、電気・ガス・水道・通信などのライフラインが止まり、家屋の損害や人的被害がなかったとしても生活に支障をきたすでしょう。なかでも電気はいつもの暮らしになくてはならないもの。停電が起こったときの対策はしっかりできていますか?
本記事では、停電の備えの重要性となにを用意すればよいのかを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしながら、備えてくださいね。

停電に備える大切さ

停電に備える大切さ

いつもの暮らしを振り返って考えたとき、いったいどれほどの電気を利用しているでしょうか?私たちの生活になくてはならない「電気」が突然使えなくなったら・・・と考えてみるとよいでしょう。特にオール電化住宅のご家庭は食事、入浴、トイレにも支障がでることもあります。
また、地震などの災害と同時発生すれば、命にかかわる危険が伴います。日ごろから、しっかりと停電に備えておくことが大切です。

ライフラインの復旧までにかかる日数は?

東日本大震災では、関東地方でも電気の復旧完了までに長いところでは約4~8日ほどかかりました。また、電力不足により首都圏では計画停電が行われるなど、直接の被災地以外でも電気が使えない状況になっています。2018年の北海道胆振東部地震では、北海道全域で「ブラックアウト」が発生し、長いところで3日以上停電する事態となりました。

もちろん、多くの大災害を受けて、国や自治体・企業などでも防災対策は進んでいます。内閣府による「首都直下地震等による東京の被害想定」では、電気の復旧には約4日かかると想定されています。ガスや水道に比べて、復旧が早いとされているものの、数日電気が使えない状況はとても不便でしょう。

電気がないと困ること

停電時には、家電が使えなくなります。夜間であれば、照明がつかないため暗闇で行動しなければいけません。もしも、地震発生時であれば、家具が倒れたり物が散乱したりして危険です。小さな子どもにとっては、暗いだけでパニックになってしまうかもしれません。
また、冷蔵庫が使えず食品が傷んでしまいますし、IH調理器は使えずお湯を沸かすこともできません。さらに、冷暖房機器が使えず、冬場は暖を取れない環境で過ごさなければいけなくなります。

短期間の停電に備えて用意しておきたいもの

停電が起こった時にあるとよいものには、何があるでしょうか。まずは、すぐに必要なものをピックアップしてみます。短期間の停電で役立つものなので、すぐに取り出せる場所に用意しておいてくださいね。

懐中電灯

夜間の停電では、真っ暗闇のなかでの行動を強いられます。特に地震発生時の停電では、家具が倒れる、家財が散乱するなどしているので危険です。手元・足元を明るくするための懐中電灯を、寝室やリビングに置いておきましょう。懐中電灯は、日常的に使うものではないため、いざというときに電池が切れていて点かなかったという話も聞かれます。定期的に電池チェックを忘れずに行ってください。コンセントに挿して充電できる常夜灯・足元灯なら電池切れの心配がなく安心です。

モバイルバッテリー

現代社会では、スマートフォンは生活になくてはならないアイテムです。通信をしない場合でも、貴重な情報やデータを保存していることもあるでしょう。停電時でも充電ができるように、あらかじめモバイルバッテリーを準備してください。停電期間が長期化することもふまえて、太陽光で発電するタイプもおすすめです。

防寒具

停電が発生すると、エアコンやファンヒーターが使えなくなります。布団やブランケットなどを十分用意しておきましょう。また、地震や防風で窓ガラスが割れて、外気が室内に入ってしまうケースも考えられます。ガラスを割れにくくするようなシートをあらかじめ貼っておくなどの対策も大切です。万が一、割れてしまったときには穴をふさいで補強できるように、段ボールやガムテープもあるとよいでしょう。

クールグッズ

夏場の停電でエアコンが使えないと、熱中症にかかる恐れがあります。台風などの風雨災害では、窓を開けることもできず、よりその危険性が高まるでしょう。もちろん冷蔵庫も使えなくなります。しかし、一定期間であればクーラーボックス代わりにもなるので、保冷剤代わりにペットボトルの水を凍らせておくことをおすすめします。いざというときにはからだを冷やしたり、飲料水として利用したりできます。

軽食など

ライフラインの復活までには、時間がかかるケースも考えられます。長期間の停電ではなくても、簡単な食事や栄養食があれば、その場をしのげます。特に子どもにとっては、停電などの非日常的な環境はあまり経験したこともなく、想像以上のストレスになります。日ごろから食べ慣れているおやつや好みのお菓子があると、精神的な不安を解消できますよ。

長期停電時あると便利なもの

大災害が発生したときには、ライフラインの復旧までに時間がかかる可能性があります。停電だけでなく、ガスや水道も使えなくなってしまうことを想定して、防災グッズを準備しましょう。ここでは、長期間電気が止まってしまったときに、便利なものをご紹介します。

カセットコンロ

停電時はIH調理器だけでなく、電池以外の電源を使うガスコンロや給湯器も使えなくなります。また、地震などの場合は、ガスの供給も止まってしまう可能性も高いでしょう。お湯を沸かしたり、非常食を温めたりするにも、カセットコンロボンベを用意しておきましょう。水を入れるだけで、食品などをあたためられるヒートパックなども便利です。

ポータブル電源・太陽光発電装置

充電式の大容量ポータブル電源太陽光発電装置など、電気の供給に頼らない電源装置があれば、さらに安心です。

飲食料品の備蓄

ライフラインが止まったときに備えて、日常的に食料品・飲料水を備蓄するように内閣府でも推奨しています。最低でも3日分の備えが必要ですが、大規模災害に対しては1週間分の備蓄があるとよいと言われています。飲料水は一人1日3リットルを目安としてください。食事は、水やお湯だけで食べられる状態になるアルファ米や缶詰など、日持ちする非常食をそろえておきましょう。

停電時にすべき行動とは?

では、実際地震により停電が起こった時にはどのような行動をすべきなのでしょうか。ここからは、停電発生時にやるべき行動とやってはならない行動をそれぞれご紹介します。

やるべきこと

地震が発生して停電になった際にまずやることは「ブレーカーを落とし、家電などの電気機器のコンセントを抜くこと」です。もしもブレーカーを落とさずにコンセントをさしたままにしていると、通電による火災リスクが高まってしまいます。通電火災は、ライフライン復旧後に発生してしまう火災です。止まっていた電気が復旧することで、地震によってケーブルに傷がついたり、ゴミがついたりして、電気が流れ火花が散ることで火災リスクにつながる恐れがあります。また、災害前に使用していたアイロンやストーブも復旧時に放置していると、衣類に燃え移り火災が起こりえます。
ほかにも、夜間で周囲が見えづらい場合は、懐中電灯を使って明るくして視野を確保することも大切です。平時から災害に備えて停電対策として懐中電灯やランタンも用意しておきましょう。あらかじめ決めておいた避難経路の周りに懐中電灯を設置しておき、災害発生時にも速やかに避難できるようにしておくことが大切です。

やってはならないこと

停電時にブレーカーを落とすなど、やるべきことがある一方で、してはならないことも存在します。まず、地震発生時に屋外にいる場合、切れて垂れ下がった電線にうっかり触れてしまうと感電するリスクがありますので、絶対に電線には触れず近づかないようにしましょう。また、冷蔵庫や冷凍庫のドアを開閉することも控えましょう。冷蔵庫や冷凍庫は、電気が流れなくなった場合でも、ドアの開閉をしなければ3〜4時間は中の温度を保つことができます。冷凍庫内に食材を詰めておけば、しばらくの間は保存がきくため、ドアを開閉しないことを家庭内で徹底して、食料や飲料を保存できるように心がけましょう。

そのほかのライフライン断絶時の対応

最後に、電気以外のライフラインが断絶された時にすべき行動や対策をご紹介します。ライフラインは日常生活でなくてはならない存在ですから、使えなくなった時にどんな行動をすべきかを事前に把握しておきましょう。

断水

断水した際の対策として3つご紹介します。

  1. 水道水を汲み置きする
    飲料水と調理水を蓋付きのプラスチック製のタンクに汲み置きしておけば、断水した時の備えになります。水道水には塩素が含まれているため、汲み置きから3日間ほどであれば飲料水として使用することが可能です。保存場所としては直射日光を避け、高温にならないところに保管し、定期的に入れ替えるようにします。
  2. 長期保存水を備蓄しておく
    長期保存用の水であれば5〜10年ほどは保存が可能です。災害対策として自宅内に備蓄しておくようにしましょう。
  3. 非常用のトイレと水不要のグッズを備えておく
    飲料用だけではなく、水は生活のあらゆる場面で使用されています。トイレでも水がなければ使用することができません。そのため、災害対策として非常用トイレを準備しておくことをおすすめします。非常用トイレなら匂いも気にならず災害時でも衛生的です。また、水を使用せずに使用できるドライシャンプーや備蓄食料、衛生用品といった防災グッズも活用することが大切です。

ガス

停電はガスコンロや給湯器といった電池以外の電源を使用するものにも影響します。
また地震発生時などは、ガスの供給が止まってしまうケースも多く、災害対策ではガスの断絶にも対応できるように準備しておく必要があります。断絶時にもお湯や非常食を温めるために備えておくべきなのが、カセットコンロとボンベです。ほかにも、水だけで食品を温めることができるヒートパックや、普段キャンプに行く習慣があればキャンプ用品を使うというのも、災害対策の一つの手段です。

停電などのライフラインが止まっても安全・安心の備えをしよう

停電などのライフラインが止まっても安全・安心の備えをしよう

停電は、地震や台風・大雨などの自然災害で突発的に発生します。また、近年はさまざまな要因で電力不足が起こり、計画停電が行われることもあります。電気の供給が止まれば、日常の生活に困りますよね。
災害にともなう停電では、ガラスが割れたり家具が倒れたりしている環境に加えて暗闇で過ごすこととなり、けがや命の危険にもつながります。いざというときは、長期間に及ぶ可能性もふまえて、日ごろからきちんと停電に備えましょう。次の記事では、停電時に役立つピオマのアイテムをご紹介します!