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台風に備えよう!被害にあわない対策と用意すべきグッズはこれ!

命にもかかわる自然現象のひとつ、台風。毎年、いくつもの大型台風が日本に上陸し、さまざまな災害をもたらします。台風上陸は事前にある程度の情報を得ることができるため、慌てずしっかり防災準備をして、被害を最小限にとどめましょう。

家族の安全を守り、台風が過ぎたあとも安心して暮らせるように、日ごろからしっかりと準備をすることが大切。何からすればよいか分からず、はじめの一歩を踏み出せない方でも気軽に準備できる、備え方と用意するものを分かりやすく解説します!

ぜひ今からいっしょに台風対策をはじめませんか?

いまから始める台風に備える備蓄対策!備えておきたい食品や日用品は?

大型台風の接近で、自宅で在宅避難をする方も多いと思います。停電や通信障害が起こる可能性もある中、まわりの状況がわからず不安が募るでしょう。

近隣エリアでライフラインが止まってしまったときなど、適切に対処するための備蓄品やツールにはどのようなものがあるでしょうか?そこで、なにをどれくらい準備するとよいかをまとめました!

「ローリングストック」?肩の力を抜いて備蓄ライフをスタート!

「ローリングストック」とは、日常的に食品を少し多めに買い置きして、古いものから順に消費する食品ストック方法です。消費した分を買い足していくので、一定量の食品を備蓄し続けることができます。

これなら、気軽に食品ストックができそうですよね。避難用として決まった食品を用意したまま保管すると、うっかり消費期限が過ぎてしまう……なんてことも。食品ロスを生み出し、家計にも環境にもよくありません。

日ごろから家族の好みにあわせて、バランスを考えた食材を選んでおけば、栄養が偏りがちな非常時でも、比較的健康的なメニューで食事をとることができます。好きな味であれば、心のストレスも軽減できますね。

食品・飲料水は少なくとも3日分用意しましょう

人が生きていくためには水と食料が必要です。

では実際に在宅避難時には、どれくらいの備蓄が必要なのでしょうか?台風で風雨が激しいときは、外に出るのは危険です。またライフラインが途絶えた場合、復旧するまでは自宅で待機しなければなりません。物資の輸送も滞るため、最低でも3日分、できれば1週間分は生活できるだけの水と食料を用意しておくと安心です。

農林水産省が提示している「大人2人に必要な水・食料の目安(1週間分)」は以下の通り。

■水(飲料用+調理用)
 2リットル×24本(1人1日3リットル)
■主食 エネルギー・炭水化物
 ・米2㎏×2袋(1人1食 75g程度)
 ・カップ麺6個
 ・パックご飯6個
 ・乾麺(そうめん・うどん・そば・パスタなど) 600g
■主菜 たんぱく質
 ・レトルト食品(牛丼の素・カレー・パスタソースなど) 24個
 ・缶詰(肉・魚) 18缶
■副菜・その他
 ・日持ちする野菜類(たまねぎ、じゃがいもなど)
 ・梅干し・のり・乾燥わかめなど
 ・調味料(砂糖・しょうゆ・めんつゆなど)
 ・インスタント食品(みそ汁・スープなど)
 ・チョコレート、ビスケットなどの菓子類

災害時に備えた食品ストックガイド

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/attach/pdf/guidebook-3.pdf

生活用品もストック!災害時は買い占めの危険も!?

水や食料以外に生活に関わる日用品も、日常的にストックしておくと在宅避難時だけでなく、避難する際にも安心です。とくに台風はニュースなどで事前に情報が分かるため、場合によっては買い占めが発生し、いざという時に買えないという事態にもなりかねません。

トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどの消耗品や、赤ちゃんケア用品、介護用品、ペット用品も忘れずに。このように毎日使うものは、できれば1ヶ月分は予備を含めて用意しておくとよいでしょう。

また台風では停電もよく発生します。生活のほとんどを電気の力に頼っている現代の私たちは、情報も電気なくしては得られないことがあります。懐中電灯、ラジオ、充電器など、災害時に必要なアイテムをすぐに使えるように電池は多めのストックが必須。使わない電池も寿命が短くなるため、常備する電池の古いものから順に使用してストック品を循環させてください。

台風が来る前に!家庭でできる安全対策のポイント

台風の上陸が見込まれるときは、できるだけ被害を少なくするために自宅の安全を守る準備をしましょう。屋根、塀、壁などは、普段からの点検も重要です。台風の多い季節が来る前に、屋根のめくれや瓦のがたつき、雨どいや排水溝につまりがないかと言ったチェックをしっかりしてください。

実際に台風が近づいてきたら、改めて対策をします。風雨が強くなり危険が高まるため、雨が降る前・風が強くなる前に作業をするようにしてください。ここでは台風対策をする際に、気を付けるポイントと必要なツールを解説します!

家の外側でするべき対策は?大雨と暴風の被害から家を守る!

屋外のチェックポイントは、屋根・壁・塀のほかにはまず次の4つです。

■窓
シャッター・雨戸がある窓はしっかり閉じてください。ひび割れやガタツキがないかもチェックし、必要があれば板を打ち付けるなどしてガードします。

■排水溝と雨どい
落ち葉やゴミが詰まっていると、大量の雨で水が溢れる危険があります。水の通りをよくするように、掃除をしておきます。

■物干し竿
風で飛ばされないように竿はおろし、ひもなどで結んで風の影響を受けにくい場所に寝かして保管します。

■植木・植木鉢
飛ばされたり、倒れないように固定します。風で飛ぶ可能性がある植木鉢は、屋内へ移動させておきましょう。

またテレビアンテナやプロパンガスを利用しているご家庭では、しっかりと固定されているかどうかも確認してください。いずれも風雨が来る前に行いますが、高所での点検・作業も含まれます。安全をきちんと確保するためにヘルメットや軍手も利用してください。避難する際にも使えるため、ご家族分用意しておくとよいでしょう。

家の中でするべき対策は?窓が割れるのを防ごう!

シャッターや雨戸のない窓には、飛散防止フィルムを貼り、万が一の破損を最小限に食い止めるようにしておきましょう。飛散防止フィルムは、窓ガラスが割れた際、破片が飛び散るのを防ぐ効果があるものです。台風や地震などの防災用だけでなく、UVカットや遮熱効果のあるものや防犯対策として使えるタイプもあります。

それでも強い衝撃で割れてしまう場合や、賃貸住宅でフィルムを窓に貼れないときなどは、カーテンを閉めて破片が飛び散るのをできるだけガード。万が一、窓が割れてしまったときは身の安全をしっかり確保した上で被害が広がらないように、応急処置をする必要があります。

破片や雨の降りこみ、飛来物から、手足・目・頭を守るようにします。厚底靴や長靴、軍手や厚手のビニール手袋、ゴーグル、そしてヘルメットを着用。台風に限らず、災害時の安全を助けてくれる道具なので、防災用品として常備しておくとよいでしょう。

作業前に破片などを片付けたうえで、大きく割れた箇所は段ボールでふさぎ、ひび割れはガムテープや補修シールを貼ります。これらの対処はあくまでも「応急処置」です。落ち着き次第、専門の業者へ連絡して、窓の交換や修理を依頼してください。

もしかしたら浸水被害も……?対策はどうすればよい?

台風による被害には、洪水や窓が割れた際の雨水の降りこみなどによる浸水も考えられます。家財や家電は高い場所や二階に動かすなどして守ってください。

また台風では雷が発生することもあります。落雷により家電が壊れてしまう危険もあるため、使わない電化製品の電源を切る、電源プラグを抜くなどの対処をしておくことも必要です。

日ごろからの備えを大切に。今から準備をはじめましょう!

台風をはじめとした災害では、日ごろからの備えがとっても重要です。でもすべてを自分で用意するのは、なかなか大変ですよね。基本になる備蓄品や持ち出し用の避難用品がそろった、備蓄セットや避難用防災バッグがあれば、準備を始めやすいのではないでしょうか?

最低限必要な基本アイテムが揃っているので、ご家族構成やお好みに合わせてアレンジするだけでOK。もちろん、そのままでも避難生活をしっかりサポートしてくれる強い味方です。
そこで次の記事では、女性防災士が監修した「持ち出し避難用防災バッグ」や、家での避難に必須の「3日分の食事セット」を詳しくご紹介します!