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【子どものための防災知識】地震が起きた時の約束ごとを親子で決めておこう

万が一地震が起こった時に大切な人を守るためには、防災対策をしっかりしておくことが大切。特に子どもには地震が発生した際にどうすればいいのか日ごろからよく話して、防災の意識を高めるようにしましょう。

そこで今回は、ママ・パパが子どもと約束しておきたい防災知識について紹介します。「もしも地震が起きた時にはこうしようね」と親子で話し合っておき、万が一の時に備えましょう

普段から子どもと防災についての約束をしておこう

万が一大きな地震が起きた場合、大人は普段から気持ちや環境を準備することはできても、小さな子どもはそうはいきません。地震にびっくりして泣き出してしまい避難が遅れる場合があります

また、小学生の子どもなら登下校中など1人でいる時に被災してどうしたらいいかわからなくなる可能性もあります。

東日本大震災を経験したママたちの声を聴くと、子どもどころかこのままでは自分自身の命さえ守れないと感じたのだそうです。ママ自身が揺れに耐えるのに精いっぱいで、子どもを守ろうと思ってもなかなかできませんでした。日ごろの防災への備えが少なかったことや、ママとしての無力さを感じたとの声があがっています。

そんな時のために、普段からママ・パパが「大きな地震が起きた時はこうしようね」という約束をしておくのがおすすめです。防災について日ごろからよく話し合っておけば、子どもの命を救うことにつながります。そこで今回は、ママ・パパが子どもにお話ししておきたい防災のポイントについて紹介していきます。

お家にいる時に地震が起きた場合の約束ごと

まずは、子どもがお家にいる時に地震が起こった場合に備えた約束について紹介します。自分で頭をしっかり守れるように、小さい子どもでもできる内容を決めておきたいですね。

地震が起きた時の身の守り方について

地震が起きたら親はとっさに子どもの名前を呼び、子どもは親の元へ来てしまいがちですが、より危険になる可能性があります。特に親がキッチンにいる場合はコンロや包丁、食器などの危険が多いです。

子どもには親が近くにいなくても探さずに、自分の命を守るように教えておきましょう。家の中に家具などが転倒する恐れのない安全な場所を作っておき、そこへ避難するように習慣づけすることが大切です。

そして、地震が発生したらまずは頭を守ることを最優先にするように約束しておきましょう。テーブルの下などに隠れることも大切ですが、とても強い揺れの場合は立ちあがって歩くことさえできない場合もあり、テーブルまでたどりつけないかもしれません。

そのため、揺れを感じたらすぐに布団やクッション、絵本など近くにあるものを頭に乗せて揺れが収まるまで体を丸めているように教えておきたいですね。近くに頭を守れるものがない場合は、手で頭を覆うようにすることも教えておきます。

また、窓ガラスの近くや天井から吊り下がっている照明の下などを避けて身を守ることも話しておきましょう。各部屋の安全な場所を親子で確認しておくといいですね。

小さな子どもにはダンゴムシのポーズを教えておく

ママやパパと同じ家の中にいるといえど、それぞれで違う空間にいる時に地震が発生した場合は、無理に動かずその場で身を守るように伝えておきましょう。特に幼稚園くらいまでの小さな子どもには「ダンゴムシのポーズ」を教えておくのがおすすめです。

体を小さく丸めて手で頭を抱ええるようにするダンゴムシのポーズは、幼稚園や保育園でも広く取り入れられている方法。我が家でも「もし地震が来たらどうするの?」とクイズ感覚で遊びながらダンゴムシのポーズを子どもに教えています。

小さな子どもにはダンゴムシのポーズを教えておく

もし、自宅にいてママ・パパが近くにいない時に揺れが起きても、とっさにダンゴムシポーズで自分を守れるように日ごろから身の安全を守る行動を習慣化させるようにしましょう。

親と離れている時に地震が起きた場合の約束ごと

親と離れている時に地震が起きた場合の約束ごと

事前に家族の集合場所とルートの確認!

大地震発生時の最大の心配ごとは家族の安否です。子どもがある程度大きくなると、外に遊びに行って家にいないことや、親の仕事の都合でひとりで家に留守番させることもあるかと思います。そこで、家族がそれぞれ違うところにいる時に地震が発生した場合に備えて、日ごろからどこに集合するか決めておくことが大切です。

学校や公園などその地域の避難場所として指定されているところを考え、家族で待ち合わせする場所を約束しておきましょう。

家族と連絡が取れなくても、待ち合わせ場所さえ決めておけば、会える可能性はぐっと高まります。都市部ではひとつの避難所に数千人集まることも考えられるので、より具体的な場所を決めておきましょう。ちなみに我が家の被災時の待ち合わせ場所は、近くの小学校の時計台の横です。

また、子どもの登下校中に地震が発生した時は、学校へ行くのか家に戻るのかも考えておきたいですね。家に誰もいない場合は学校を一旦出ても戻って待機するなど、いろいろなシーンを想定してシミュレーションしておくと安心です。

いつも通る道に危険な場所がないか確認しておく

登下校時や遊びに行く時、習い事の行き帰りに通る道などに、地震が起きたら危険になりそうな場所がないか確認しておきましょう。

火災の恐れがある古い木造住宅や崩れやすそうなブロック塀、土砂崩れの可能性がある崖など子どもと一緒に実際に歩いてチェック。どこがどうして危ないかをクイズしながら散歩すると、楽しく防災について学ぶことができます。そして、地震の時には危険の少ないルートを通るよう決めておきましょう。親子で地図を作ってみるのもいいですね。

家族との連絡手段を話し合っておく

ママ・パパが勤務中に地震が発生した場合、すぐに子どものところへ行けない可能性もあります。そのため、連絡手段について話し合っておきましょう。また、携帯電話やインターネットは使えない前提で連絡手段を考えてください。

小さな子ども向けにおすすめなのが、普段から家族写真を持ち歩かせることです。家族写真を入れておくと災害時に子どもが安心できるほか、避難所で親を探してもらいやすくなります。

家族写真の裏側には保護者の連絡先のほか、名前や年齢、アレルギーの有無など、子どもの特徴を書き込むのがおすすめです。

また、公衆電話の場所や使い方も確認しておくと、携帯電話がない場合や使えない場合に安心です。その他、災害用伝言ダイヤル「171」の使い方も練習しておきましょう。意外と大人でも知らない人が多いのではないでしょうか。

簡単なものですが、慌てている時に使えないと困りますので、必ず確認して家族で共有するようにしましょう。

子どもともしもの時について話し合って身を守れるようにしよう

地震が発生した時に、子どもの命を救うためには日ごろから意識させることが大切です。地震が起きたら「こうしようね」とあらかじめ約束しておくことで、命を守ることにつながります。

家にいる時、子どもが1人で外にいる時などいろいろなシチュエーションを想定し、ママ・パパと一緒に話し合っておくように心がけましょう。

また、地震が起きた場合に備え、家族のためにできることを考えるのも大切。子どものための備蓄品や防災バッグを用意したり、家の中の安全な場所を確認したりと準備や対策をしっかり行って、子どもの身を守れるようにしてあげたいですね。

そこで次の記事では、ママ・パパが子どものためにすべき地震対策について紹介します。どんな準備をすればいいか、防災バッグに必要なアイテムなどと一緒に解説しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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