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【防災士ママブログ】ピオまめ|防災グッズやリュック中身は?災害防災対策等、大切な家族を守るために必要な知識を発信中!

災害でトイレが使えない!?いざというときに備えておくと便利なこと

大災害が発生すると、電気・水道・ガスなどのインフラが止まってしまう可能性が高まります。避難所などへ避難する場合でも、自宅で避難をする場合でも、トイレが思うように使えないという問題に直面します。
食料や飲料水の備蓄は頭にあるものの、トイレに関わる防災は具体的になにが必要かわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、用意しておきたいトイレにかかわる防災アイテムと、災害発生時に気をつけたいトイレ対策について詳しくご紹介します!

災害でインフラストップ!トイレ問題に備えよう

災害でインフラストップ!トイレ問題に備えよう

災害時には断水が起こる可能性も高く、あらかじめトイレの用意が必要です。内閣府では、避難所に仮設トイレが届くまでに、早くても3日はかかるとしています。
まずは、地震や台風などで、避難をしなければいけないときに用意しておくとよいトイレにまつわるアイテムをご紹介します。避難所へ避難・在宅避難・車中避難、いずれのケースでもあると安心ですよ。
災害時のトイレ事情を考えながら、必要なものを用意しましょう。

災害時用にトイレを用意しておこう!

まず災害時のトイレ問題に備えて、携帯用トイレや簡易トイレを備えてください。用意するためには、家族の排泄量を知ることが重要です。
もちろんトイレに行く回数は人によって差がありますが、平均して1日5回程度と言われています。「5×人数×日数(最低3日~1週間分、1か月分あると安心)」を目安に用意しておくとよいでしょう。
携帯トイレ」とは、蓄便袋に排泄した汚物に薬剤(凝固剤)をかけて、汚物を固められるものです。消臭機能もついて、一般的な洋式トイレに、セットして使えるものが便利です。

また「簡易トイレ」は、持ち運びができる回収型のトイレです。携帯トイレをセットする洋式便器がない場所や、トイレ以外の場所で使えます。目隠しになるトイレ用ポンチョがあるとさらに便利です。介護用のものから、段ボール製の組み立て式のものまであるので、必要に応じて選んでみてください。

トイレットペーパーも忘れずに!

意外と忘れがちなのが、トイレットペーパーです。災害直後にトイレットペーパーなどの紙製品はすぐに売り切れてしまいます。携帯(簡易)トイレを使うときにも必要ですが、避難先のトイレや仮設トイレを使うときには、置いていないことも多いため、必ず持参してください。
防災用の長尺タイプもあるので、ローリングストックをしながら備蓄しておくとよいでしょう。また、かさばらないので携帯用トイレットペーパーもおすすめです。

ウェットティッシュやからだふきもあると便利

乾いたトイレットペーパーでは、汚れを完全に拭き取れないこともあります。お風呂に入れない環境が続く避難生活では、より不快指数が高くなりますし、肌トラブルを起こすかもしれません。デリケートな場所なので、刺激が少なく保湿効果の高いウェットシートなどでもケアしましょう。赤ちゃん用のおしりふきや介護用のからだふきなど、保湿効果のあるものを準備しておいてくださいね。

保管場所もしっかり確保しよう!

災害発生後は、ごみの回収もストップします。汚物の入った便袋を保管して置く場所を用意しておきましょう。薬剤で脱臭・固形化したとしても、どんどんたまっていく汚物の入った袋は、できれば見たくないですよね。においが出ないようにジップ式の袋に入れたり、蓋つきのバケツやごみ箱を準備したりしておくとよいでしょう。

し尿ごみの捨て方

使ったあとの携帯トイレは、多くの場合、可燃ごみとして処分ができます。しかし過去には袋が破裂して、作業員にし尿がふりかかった事例があるそうです。収集作業員の方が、し尿ごみとわかるように出すようにしておく配慮も必要です。

住宅タイプ別の災害時トイレ対策とは?

在宅避難でも、ライフラインが止まってしまえばトイレ問題は発生します。避難所とは違い、自宅は安心感があり、ストレスは少ないかもしれません。しかし、思わぬ落とし穴があるので、しっかりと準備をしておきましょう。
ここでは、いざというときに困らないように、住宅タイプ別のトイレ対策と避難所での注意点を解説します。

共同住宅の場合

「水道が止まってもバケツに溜めた水で流せば大丈夫。」そう思っている方も多いのではないでしょうか。実は、集合住宅の場合、上階で一度に勢いよく水を流すのは危険です。
大地震などでは配管が壊れている可能性もあるからです。下水まで流れなかった汚物などが、逆流して1階のトイレがあふれる事例もありました。また、下水が壁や階下の天井裏に漏れてしまう事態も考えられるでしょう。

汚水が漏れると、においの問題だけでなく、雑菌の繁殖などによる感染症の恐れも高まり危険です。断水が発生したときには携帯トイレや簡易トイレを利用し、断水が解除後はまず管理組合などへも連絡して水洗トイレの利用が可能かどうかを確認しましょう。

また、災害による断水が起こった時には、他の部屋の人が使ってしまわないように情報を周知しておく必要があります。これは自分だけでは解決できないので、管理組合や管理会社にマンション住民へのアナウンスを徹底してもらうようにお願いしてみてください。

戸建て住宅の場合

庭に雨水タンクを設置し、いざというときのために汲み置きをしている家庭もあるかもしれませんね。戸建て住宅なら、階下の住宅に迷惑はかからないので安心です。しかし、地中で配管が壊れていれば、詰まりが起こり逆流してくる可能性がある点は同じです。
共同住宅と同様に、携帯トイレ・簡易トイレをしっかりと備蓄しておきましょう。また、断水が解消しても、下水処理施設が正しく稼働しているかどうかを、自治体に問い合わせてから利用するようにしてください。

避難先の場合

避難先のトイレは大勢の人が一度に利用するため、衛生面が心配です。避難している人数に対して、設置されているトイレが少なく、どうしても長時間並ばなければいけない状況が生まれます。また、屋外にあることも多く、暑さ・寒さの対策も必要です。

夜は真っ暗になり、防犯面での心配もあるでしょう。トイレに行く回数を減らしたいために、水分摂取を控えて脱水症状を引き起こしたり、膀胱炎になったりするケースも散見されます。
仮設トイレの設置までには、数日以上を要する場合もあるため、持ち出し用避難バッグにも携帯トイレを用意しておくと安心です。プライバシーを守るためのポンチョなどもあわせて準備しておきましょう。

家族構成別の災害時トイレ対策とは?

災害時のトイレ対策は、使う人によっても必要なものが変わります。家族構成によって気を付けるとよいポイントをまとめてみます。

小さな子どもや赤ちゃんのための準備

小さな子どもは、とくにトイレに対して繊細です。人の多い場所では上手に排泄ができないために、おもらしをしてしまうかもしれません。状況次第では、おむつを併用するなどして、子どもの心の負担を減らしてあげましょう。
また、赤ちゃんがいる場合はおむつなどを多めに用意しておく必要があります。からだを清潔に保つために、からだふきやおしりふきもストックしておきましょう。できれば、保湿用の化粧水クリームなどで、繊細な子どもの肌を守ってあげてくださいね。

女性特有の悩みにも備えよう

避難先では、生理用品の不足も問題視されました。生理用品もしっかり用意しましょう。生理痛のひどいひとは、鎮痛剤も避難セットに入れておいてください。デリケートゾーン用のウェットティッシュ・保湿剤もあると、感染症対策に役立ちます。
残念ながら、避難先では女性を狙う犯罪が起こることがあります。トイレが男女兼用だったり、照明がなく暗かったりするため、防犯ブザーや懐中電灯を必携してください。

高齢の方やからだが不自由な方向けの対策も

これまでにあった災害では、避難所のトイレが和式タイプで、車いすの方や高齢の方が使いにくいという声が聞かれました。さまざまな経験を経て、仮設トイレでも洋式タイプのものや車いす利用できるものも増えています。しかし、どのようなトイレ環境になるかはわかりません。高齢の方などがいるご家庭では、腰かけて使えるような簡易トイレを用意しておくとよいでしょう。

また、避難先で仮設トイレまで距離があると、行くだけでも大変です。高齢の方などは、移動する大変さから我慢してしまうかもしれません。トイレに行きやすいように、定期的に声をかけて促す、付き添ってトイレへ行くなどのサポートも必要です。

防災に「トイレ対策」を加えて、いますぐ準備を!

防災に「トイレ対策」を加えて、いますぐ準備を!

重要な問題なのに、見落としがちな「災害時のトイレ対策」。排泄は、誰にでもある我慢できない生理現象です。においや汚れ・衛生面での問題も大きく、心身のストレスになります。また、感染症をはじめとする健康被害にもつながるため、いますぐ準備を始めましょう。
次の記事では、ピオマが提供している災害時のトイレ対策に必要なアイテムをご紹介します!