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今注目の資格!「防災士」になるにはどうすればいい?

防災には「民間資格」「国家資格」ともに、いろいろな資格があります。なかでも、民間資格のひとつである「防災士」は広く関心が持たれています。かく言う私も、ピオマの企画立ち上げに参加したのをきっかけに取得した資格なんです。

今回はママでも勉強をしながら取得できて、家族の安全を守る知識とスキルを身につけられる「防災士」の資格について、ママ防災士の私が詳しくご紹介します!ぜひ防災士資格を取得して、毎日の暮らしや安心・安全を守る活動にいかしてみませんか?

防災士とは?

防災士とは?

防災士を認証している「日本防災士機構」によると、防災士は次のように定義されています。 

防災士とは“自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を習得したことを日本防災士機構が認証した人です。

出典:日本防災士機構

防災の知識やスキルだけでなく、高い意識も大切な要素です。では、防災士に求められる姿とはどのようなものか、具体的にみていきたいと思います。

基本理念「自助・共助・協働」

防災士の基本理念は次の3つです。

  1. 自助:自分の命は自分で守る
  2. 共助:地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ
  3. 協働:市民、企業、自治体、防災機関等が協力して活動する

この理念をもとに活動するため、基本的な知識・実践的なスキルを学びます。資格取得はゴールではなく、学びの過程で得たものをその後の生活や活動にいかすことが大切ですね。

平常時に期待される活動

では実際に資格取得後には、どのような活動するとよいのでしょうか?平常時の活動として、まずは自分自身、それから家族を守るための対策をしましょう。例えば、学んだ知識をいかして次のような行動から始めます。

  • 防災セットや備蓄品の用意
  • 自宅の耐震補強
  • 家具の固定

家族構成やライフスタイルにあわせてアレンジして、実際に行動することが大切です。その知識や経験を、親戚・友人・知人など、まわりの人に少しずつでよいので広めてみてくださいね。はじめは、なかなか行動に移してもらえないかもしれませんが、防災士としての資格に経験をプラスすれば説得力が増します。

ゆくゆくは地域・職場の人々の防災意識を高め、訓練を実施するなどの活動にできることを広げていけるといいですね。防災士として、リーダーの役割を果たし、地域の消防団などと連携をとって主体的に動けるようになることを目指すと、やりがいを持って日々の防災活動にも取り組めます。

災害時には頼もしい力を発揮!

起こってほしくはない災害ですが、いつどこで自分や家族が被災するかわかりません。どのような状況でも、まずは自分の身をしっかり守ってください。そして防災士として、避難誘導・初期消火・救出活動などに力を発揮しましょう。

離れた地域での被災だったとしても、支援活動を担えます。非常時には落ち着いた行動をとれない方も多く、パニックが発生しやすい環境になることは容易に想像できます。そのような現場でも、知識・スキル・経験がある防災士は冷静に対応できるのではないでしょうか。命にかかわる大変なときだからこそ、資格をいかして積極的に活動しましょう。

防災士は、こんな人におすすめ!

防災士の資格は、なにか特別な権限を与えられるわけでも、活動を義務付けるものでもありません。あくまでも、「防災を学びたい」「災害が発生したときに、役に立ちたい」という、自発的な気持ちからの活動を促しています。

防災士の社会的評価は高まっており、自治体や企業でも取得を推進したり、支援したりしているのをご存じでしょうか。これからますます需要が高まるであろう「防災士資格」ですが、次にご紹介するような方にはとくにおすすめです。

家族の安全を守りたい

自分や家族の安全を守りたいと考える方には、ぜひ取得してほしい資格です。防災の準備をしようと思っても、なにから始めるとよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。防災にかかわる情報はインターネットで検索すればたくさん知れます。しかし情報が多すぎて、かえって混乱してしまうかもしれません。資格取得のための講習では、基本的な知識を体系的に学べるのでわかりやすく情報を整理したうえで、実践できますよ。

地域や組織で役に立ちたい

自治体や企業・組織でも防災の取り組みをしていると思います。しかし、なかなか広く周知するのが難しい、意識してもらえない、というのが現状かもしれません。地域や組織での防災・減災活動を通して、役に立ちたいと考える方にとっても持っているとよい資格です。

共助(地域・職場で助け合い、被害拡大を防ぐ)・協働(市民、企業、自治体、防災機関等が協力して活動する)は、防災士の基本理念です。地域での防災・減災についての講義もあり、必要な知識・スキルを学習するなかで身につけられるでしょう。

防災にかかわる仕事に就きたい

ひとことで「防災にかかわる仕事」といっても、その種類は多岐にわたります。

  • 官公庁関連:消防・自衛隊・警察・教員など
  • 非営利関連:災害救助・復興支援・防災対策などを担うNPO・NGO・民間団体ほか

このように仕事として防災に携わる人も日常的に活用できる資格ですまた就職する際に、防災士の資格をもっていると有利なケースもあります。

防災士になるための3つのステップ

防災士になるには、次にご紹介する3つのステップを通過しなければいけません。このステップが終わったら、防災士認証登録事務手続きを行います。手続き完了後、防災士認証状及び防災士証が送られてきますので、はれて防災士となれます!

  1. 防災士養成研修講座を受講(研修履修証明書取得)
  2. 防災士資格取得試験を受験し、合格する
  3. 救急救命講習(心配蘇生法やAEDを含む3時間以上の内容)を受ける(終了証取得)

「防災士養成研修講座」は、自治体や大学教育機関・民間法人で開催されています。申し込み・問い合わせは各研修機関にします。開催している機関は「日本防災士機構」のサイト内「防災士養成研修実施機関一覧」に載っていますので、参考にしてくださいね。

(例) 防災士研修センターでの防災士研修講座受講費用:49,000円

※防災士教本代(3,500円)、日本防災士機構が実施する防災士資格取得試験受験料(3,000円)、防災士認証登録料(5,000円)は上記の受講費用に含まれています。
※「防災士資格 認証登録申請」のためには、この他「救急救命講習の修了」が必要です。
※防災士養成研修講座の参加費について上記はあくまで例のため、民間研修機関、自治体、大学などの研修機関によって異なるため、対象の機関に問合せてみてください。(自治体によって補助金制度あり)
※本サイト記載の受験料は、記事掲載時点のものとなります。

目指せ防災士!知識やスキルをいかして活躍しよう

目指せ防災士!知識やスキルをいかして活躍しよう

防災士は、これからますます社会で必要とされる人材になるでしょう。まずは自分や家族の命と安全を守るための知識やスキルを得るためという理由でもよいので、ぜひ資格取得にチャレンジしてみてくださいね。備蓄品や持ち出し用の非常バッグを用意する際にも、役立ちますよ。

次の記事では、女性防災士が厳選したピオマの防災アイテムから、おすすめのものをご紹介します。防災士ならではの視点を参考にしてください。