何をどれくらい備える?備蓄食品の選び方や人数別の目安量を紹介
災害でライフラインがストップした時、一番に心配になるのが備蓄食品のことではないでしょうか?普段から備えているつもりでも、実際にどんな食品をどれだけ用意すればいいのかわからないままの場合もあるかもしれませんね。
そこで今回は、どんな種類の食品を備蓄すればいいのか、目安の量とあわせて紹介します。家族の人数にあわせて、水や主食、主菜などの適切な量を用意していきましょう。
【備蓄食品の選び方】備蓄は3~7日分必要!どんな種類の食品を備える?
もしもに備えての食品の蓄えは、いったい何日分を目安にすればいいのでしょうか?必要な日数と備蓄しておきたい食品の種類について紹介していきます。
必要な備蓄量の目安は3~7日分
食料の備蓄は最低3日、できれば7日分×家族の人数分の量が必要です。これは災害が発生してライフラインがストップし、支援物資が届くまで最大で3日程度かかるといわれているためです。
また、物流機能が停止してしまうと1週間はスーパーなどで食料品を手に入れることが難しくなる場合もあります。そのため、万が一に備えて、しっかりと食料品を備蓄しておくことが大切です。
非常食とローリングストックをあわせて備蓄しよう
備蓄する食料品には、主に災害時のために備えておく非常食のほか、普段から食べている食品を多めに蓄えて、食べた分だけ補充するローリングストックのものがあります。特にローリングストックする食品は、普段から食べ慣れているものなので、ストレスを感じることの多い被災時でも安心感が生まれます。
また、最近の非常食は種類が多く、味もおいしく仕上がっています。おいしいものを食べることで活力につながるので、備蓄食はニーズにあわせてしっかり選びたいですね。
備蓄しておきたい食品の種類
備蓄食品を選ぶ時は、普段から食べ慣れたものやおいしく食べられるものを中心にするのがおすすめ。また、栄養バランスを考えていろいろな種類を揃えておくと安心です。どんなものを備えておけばいいのか、種類ごとに解説していきましょう。
■水
普段から飲んでいるミネラルウォーターのほか長期保存できる水やウォーターサーバーの水も備蓄しておくと安心。飲用のほか非常食にお湯を注いで調理する場合にも使うので、しっかり備蓄しておきましょう。
■主食
米やパンなどエネルギー源となるもの。レトルトご飯・アルファ米・長期保存のパン、乾麺などがあります。また、少ない水で炊飯できる無洗米もおすすめ。カップ麺も便利です。
そのほかに、肉・魚・豆類などのたんぱく質を多く含む主菜となる食品や、ビタミン・ミネラル・食物繊維などを多く含む副菜の準備があると更に安心ですね。
また、東北で被災した友人によると「被災時こそ甘いものが無性に食べたくなる」とのことでした。そのため、クッキーやチョコレートなどの甘いお菓子があると、ストレスの緩和や安心感につながるでしょう。普段から食べ慣れているもの、保存しやすい個包装のお菓子をストックしておくのがおすすめです。
【家族の人数別】備蓄量の目安を紹介
それでは実際に、家族の人数別に備蓄食品の目安量を解説していきます。ここでは、およそ3日分の備蓄量で紹介します。
【2人家族の場合】3日分の備蓄量
大人2人の場合の、3日分の備蓄目安量は以下の通りです。
■水:12L(2L×2人)
1人当たり1日2Lの飲料水が必要です。そのほか調理や飲料以外の用途でも利用する場合は、必要分を追加するようにしましょう。
■主食:18食(1日3食×2人)
主食にはご飯・パン・パスタなど炭水化物を多く含むものを用意します。実際にいくつか試食してみましたが、種類も豊富で温めなくてもおいしく食べられるものが多くありますよ。
■お菓子: 適量
甘いものがあると安心します。野菜チップスやドライフルーツなどは、栄養の補助にも役立ちます。飴やチョコレートのほか、セリードリンクなどもおすすめです。
【4人家族の場合】3日分の備蓄量
続いて、大人2人・子ども2人とした4人家族の場合の備蓄目安量を紹介します。子どもの分は普段の食べる量にもよりますが、大人の2分の1~3分の2程度を目安とするといいでしょう。今回は小学生以下の子どもが2人とした場合の目安量です。
なお、小さな子どもがいるご家庭は、食べ慣れたものを用意してあげると安心です。
これらは備蓄の最低目安となる3日分の量です。そのため、まずは3日分から始めていき、1週間分の備蓄を目指していきましょう。
お年寄りや乳幼児、ペットの備蓄も忘れずに
お年寄りや乳幼児用の食事は、やわらかいものや離乳食といった通常食と異なるものが必要です。そういった食品は行政の備蓄も多くなく、配られる量も少ないといわれているので、自分でしっかり備えておくことが大切です。
また、ペットのフードも忘れてはいけません。災害時は人間用の救援物資の輸送が優先されるため、ローリングストックで普段から備えておくと安心です。先ほど紹介した家族分の備蓄と一緒に、余裕をもって7日分ほど用意しておきましょう。
■お年寄りのための備蓄食品
レトルトおかゆ・栄養補助食品・食べ慣れた乾物・好物の食品や飲み物など。
■乳幼児のための備蓄食品
粉ミルク・レトルトや瓶の離乳食・好きなおやつやジュースなど。
■ペットのための備蓄食品
パウチや缶詰のウェットフード、ドライフードなど普段から食べ慣れているものを用意。また、人間とは別に水も必要です。
家族の人数にあわせた適切な量の食品を備蓄しよう
今回は、備蓄しておきたい食品の種類や目安量について紹介しました。万が一の災害時に備蓄食品の量が足りなくなることがないように、しっかりと家族の人数分を備えておきたいですね。お年寄りや乳幼児、ペットの分も忘れずに用意し、こまめに見直しながら備蓄していきましょう。
また、災害時こそ温かいものが食べられると心が落ち着きます。電気やガスが止まっても利用できるように、ガスコンロやガスボンベがあると便利ですよ。
そんな備蓄食品は、ローリングストックで普段から食べ慣れているものを備えるほか、長期保存が可能な非常食もあると安心です。防災士が監修したピオマの非常食は種類も多く、ニーズにあわせて選ぶことができます。
そこで次の記事では、ピオマがおすすめする非常食セットを紹介します。家族の人数にあわせて備えたい量を選べるので、ぜひチェックしてみてくださいね。