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要配慮者・避難行動要支援者の避難・避難時に気を付けることとは?

大災害が起きたときには、安全かつ迅速に正しく避難しなければなりません。しかし、病気やケガなどで動けない人はどうすればよいのでしょうか。高齢者や赤ちゃんを連れている方が、安全に避難するには……?

このように、自力での避難にサポートが必要な人達を「要配慮者」「避難行動要支援者」と言います。災害が発生しても、救助や支援を受けるまでに時間がかかります。家族や地域で支え合い、助け合いながら、避難することが重要です。 本記事では、どのような人に支援が必要なのか、具体的に何をすればよいのか、今から備えておくべきことは何かをご紹介します。

避難所にはさまざまな人が集まる

災害発生時に自分の身を守るための防災行動が取りにくい人を「要配慮者」、なかでも自力での避難が難しい人を「避難行動要支援者」と言います。このように、避難や避難所での生活に困難が伴うような、さまざまな状況の人が集まります。具体的には、どのような人がいて、どういった困難が起こるのか考えてみましょう。

高齢者

年齢を重ねると、身体能力の低下から急いで避難することができない可能性があります。おんぶをして逃げるなどの対応が必要かもしれません。また、環境の変化による心身の負担も大きく、混乱・不眠・うつ症状などが起きやすいとも言われます。孤立しがちな傾向があるため、1人にならないように寄り添い、正確な情報を伝え支援を受けやすい環境を作るような配慮が必要です

障がい・持病のある方

心身の障がいや持病がある方は、自力での避難が難しいケースが多いでしょう。どのような避難方法が適切か、あるいは正しいケアの方法は、本人だけでは判断がつかないことも考えられます。事情をよく知る家族やヘルパーの方の指示を仰ぎ手助けをするようにしてみてください

赤ちゃん・子ども

乳幼児や子どもを抱いたりおんぶしたりしての避難は、足元が取られやすくとても危険です。特に2人以上の子どもがいる場合は、親1人では安全な避難をするのは難しくなります。まわりの人に協力してもらえるように、日ごろから交流を図っておくことも大事です。また、ある程度の年齢になったら自力で歩いて避難できるように、トレーニングをしておくとよいでしょう。非常時は不安によるストレスで、食欲不振や眠れないなどの影響が出やすくなります。食べなれている好みのお菓子などを非常用品に入れておき、少しでも緊張を和らげる工夫も大切です。

日本語がわからない外国の方

手助けが必要な方のなかには、健康で避難行動はできるが、日本の生活文化や言葉に不慣れな外国の方も含まれます。日本で生活をしていても、緊急時のパニック状態のなかで正しい情報を得られず、逃げ遅れるケースも考えられます。また、文化や生活習慣、宗教の違いによる認識の違いから、避難所で苦労を強いられることがあります。できるだけわかりやすい言葉でゆっくり伝える工夫をし、相手の気持ちを汲み取るようにする必要があるでしょう

要配慮者・避難行動要支援者の避難で気を付けること

実際に要配慮者・避難行動要支援者の方とともに避難するときや、避難先での生活において、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。

対象の方にとって必要なサポートを正しく理解する

 
病気やケガをしている方にとって、移動や環境の変化は身体への負担が大きなものとなります。命を守ることが最優先になりますが、病状やケガを悪化させないように配慮する必要があるでしょう。症状や状況は、人それぞれ異なります。本人やご家族の指示や要望を聞き、できる限り負担にならないようなサポートを心がけてみてください

助け合い・支え合いの心で声を掛ける

困っているときはお互い様です。日ごろから、近隣の方とのコミュニケーションをとっていると、いざという時にもお互いに声を掛けやすくなるでしょう。出先など、知らない人が多い環境でも、助け合い・支え合いの気持ちで声を掛けあうことが大切です。

自分自身の安全をしっかり確保する

自分自身も被災者です。しっかりと安全を確保したうえで、周りの人を助けなければいけません。そのためには、いざというときに備えて避難用品を用意しておき、冷静かつ迅速に対処する必要があります。日ごろから、防災意識をしっかり持ち準備をするようにしましょう。

第三者として自分ができること

要配慮者・避難行動要支援者の方を安全にサポートするために、私たちができることには何があるでしょうか。お互いに助け合うためにできることについて考えてみます。

日ごろから近隣の方とのコミュニケーションを取る

平常時でも、道で見かけたら挨拶をして顔見知りになっておくことも大切でしょう。日ごろからの関係を作っておくことが、非常時の迅速な対応につながります。また、地域で勉強会や具体的な取り組みを行っている場合は、積極的に参加をしてみてください。1人暮らしの高齢者を対象にした、食事会を開催している地域もあるようです。お住まいのエリアの活動を調べてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

さまざまな立場を知る

自力での避難が困難な人といっても、置かれている環境はさまざまです。一見不自由さなどは無いような方でも、実は目に見えない障がいを抱えていて、非常時の避難が難しいケースも考えられます。さまざまな立場・環境があることを知り、相手の立場を思いやる行動がとれるように準備しておきましょう。

サポート方法を学ぶ

人によって求められるサポート方法は異なります。歩くのが不自由な高齢者は、おんぶするなどの助けが必要かもしれません。妊婦さんは足元が見えにくいために、手を引いて安全に誘導してあげる必要があります。また、日本語がわからない外国の方に避難方法の伝え方やアレルギーのある人の非常食対策など、多岐にわたるサポート方法を一つひとつ学んでいくことが大切です。

避難が困難な状況を知り支え合う気持ちを持とう!

大災害の発生は、自分の身を守るだけで精一杯かもしれません。しかし、自分の力だけでは避難が困難な人もたくさんいます。また、自分自身も助けが必要なケースもあります。まずは「要配慮者」「避難行動要支援者」とは、どのような状況に置かれている人なのかを知ることから始めてみてください。平常時からコミュニケーションを取りながら支え合い・助け合いの心を持ち、非常事態を乗り越えていきましょう。次の記事では、さまざまな立場の人との避難生活で役立つピオマの防災グッズをご紹介します。