【防災クイズ】親子で楽しく学ぼう!火災の備え編 10問
「子どもといっしょに、防災について考えたい」
そう思っても、なかなか興味を持ってもらえず悩んでいるパパ・ママも多いのではないでしょうか?ゲームの延長上で遊びながら学べることができれば、無理なく子どもの防災意識を高められます。そこで今回は、災害の備えや基本知識を学べるクイズをご用意しました!
テーマは火災。地震や台風などの天災だけでなく、日常生活の延長上でも起こる火災も心配な災害の一つです。A・B・C、3つのなかから答えを選ぶ簡単なクイズなので、親子で気軽に楽しみながら考えてみてくださいね。実際に、いざというときに必要な対策が学べるだけでなく、防災に対する気持ちを高めることができますよ。
目次
- 火災の備えクイズ【原因編】
・第1問:「火災の原因」第3位ってなに?
・第2問:コンロ火災の最も多い理由は?
・第3問:電気火災を引き起こすものとは?
・第4問:火災発生後に生まれる 怖いものとは?
・第5問:煙が階段をのぼる速さは人の何倍? - 答えと解説 :火災の備えクイズ【原因編】
・答え1:火災の原因第3位は?
・答え2:コンロ火災の最も多い理由は?
・答え3:電気火災を引き起こすものとは?
・答え4:火災発生後に生まれる怖いものとは?
・答え5:煙が階段をのぼる速さは人の何倍? - 火災の備えクイズ【対策編】
・第6問:コンロ火災を防ぐ方法は?
・第7問:放火されにくい環境にするには?
・第8問:電気火災対策で間違っているものは?
・第9問:煙から逃げるためにしてはいけないことは?
・第10問:煙からの避難で重要なことは? - 答えと解説:火災の備えクイズ【対策編】
・答え6:コンロ火災を防ぐには?
・答え7:放火されにくい環境にするには?
・答え8:電気火災対策で間違っているものは?
・答え9:煙から逃げるためにしてはいけないことは?
・答え10:煙からの避難で重要なことは? - 火災の危険ポイントを抑えていざという時に備えよう!
火災の備えクイズ【原因編】
住宅火災は多くの人の命を奪う、危険な災害の一つです。しかし、地震や台風のように、自分たちの力では防げない災害と異なり、あらかじめ発生させない努力もできます。火災の原因を知り、発生させないことも大切です。まずは、火災の原因について、考えてみましょう。
第1問:「火災の原因」第3位ってなに?
A:たばこ
B:焚火
C:コンロ
第2問:コンロ火災の最も多い理由は?
A:コンロ周辺の燃えやすいものの接触
B:揚げ物中にその場を離れる
C:コンロの消し忘れ
第3問:電気火災を引き起こすものとは?
A:プラグまわりのほこり
B:ゲームのやりすぎ
C:寝不足
第4問:火災発生後に生まれる怖いものとは?
A:空気
B:煙
C:水
第5問:煙が階段をのぼる速さは人の何倍?
A:同じ
B:2倍
C:10倍
答えと解説:火災の備えクイズ【原因編】
火災の原因クイズ、わかりましたか?
ここでは、第1問から第5問までの、クイズの答えと解説をまとめています。簡単なものも、答えに迷うものもあったかもしれません。全問正解できたでしょうか?
答え1:火災の原因第3位は?
「C:コンロ」
2023年消防庁のデータ によると、住宅火災の出火原因で、もっとも多いのは「A:たばこ」です。次いで「B:焚き火」、三番目に多いのが「C:コンロ」でした。とくにガスコンロからの発火が圧倒的に多く、日常的に使うものだけに注意が必要です。ほかには、放火や、電気製品からの発火などがあげられます。
答え2:コンロ火災の最も多い理由は?
「C:コンロの消し忘れ」
もっとも多いのは「C:コンロの消し忘れ」 ですが、「A:コンロ周辺の燃えやすいものの接触」「B:揚げ物中にその場を離れる」も、コンロ火災の原因です。子育て世代のパパ・ママは、ごはんを作りながら洗濯物を取り込んだり部屋の片付けをしたり……とマルチタスクに追われることってありますよね。ちょっとの間だからと火をつけたままその場を離れる、子どもの急な対応にあわててコンロを消し忘れて対応するなど、うっかり火災につながる行動を取ってしまうかもしれません。改めて、その場を離れるときには必ず火 を消すように心がけましょう。
答え3:電気火災を引き起こすものとは?
「A:プラグまわりのほこり」
電気製品のプラグをコンセントに挿したままにして、付着したほこりに湿気が加わると、火花放電が起こり出火する可能性があります。これをトラッキングといいます。つまり、電気火災の原因の一つは「A:プラグまわりのほこり」です。プラグの定期点検やこまめな掃除を行ってください。火災の直接の原因にはなりませんが、ゲームのやりすぎや寝不足もよくないことですよね。ゲームは時間を決めて楽しみ、夜はしっかり眠るようにしてくださいね。
答え4:火災発生後に生まれる怖いものとは?
「B:煙」
建物火災で危険なのは「B:煙」です。煙には有毒ガスが含まれています。一酸化炭素中毒や窒息による死因は、やけどを上回るほど恐ろしい存在です。秒速3~5mの速さで一気に上昇し、天井に跳ね返り横方向・下方向に蔓延します。煙を吸わずに避難することが、とても重要です。
答え5:煙が階段をのぼる速さは人の何倍?
「C:(人の)10倍」
煙が一気に天井方向へ上昇するスピードは秒速3~5mです。 階段をのぼる速さも同じくらいで、一方で人が階段をのぼる速さは秒速0.3~0.5m のため「C:10倍」が正解です。どれだけ急いで逃げても追いつかれてしまいます。家庭には用意されていないかもしれませんが、公共施設や商業施設などでの避難時には、防火扉を閉めて階段スペースに煙を入れないようにする必要があります。
火災の備えクイズ【対策編】
火災は日常的に起こる災害です。発生させないように、対策・行動をするようにしなければいけません。ここでは、火災の発生を防ぐためにできる対策をクイズにしました。
第6問:コンロ火災を防ぐ方法は?
A:コンロ横にものを敷き詰める
B:火を使っているときは目を離さない
C:コンロの安全装置を解除する
第7問:放火 されにくい環境にするには?
A:シャッターやガレージにセンサーライトをつける
B:家の周辺に段ボールを積み上げておく
C:物置きのカギを外しておく
第8問:電気火災対策で間違っているものは?
A:たこ足配線をしないようにする
B:ほこりがつかないように常にプラグに水をかけておく
C:電気コードは束ねない
第9問:煙から逃げるためにしてはいけないことは?
A:からだを低くして呼吸を小さくする
B:口と鼻を布などで抑える
C:ジャンプをして高いところの空気を吸う
第10問:煙からの避難で重要なことは?
A:防火扉の前に物を置いておく
B:大きく深呼吸をする
C:日頃から避難経路を確認しておく
答えと解説:火災の備え【対策編】
答えに自信はありますか?クイズで紹介した火災対策は、今日から始められることばかりです。答えと解説参考にしながら実践してみてくださいね。
答え6:コンロ火災を防ぐには?
「B:火を使っているときは目を離さない」
「原因編」でもお伝えしたとおり、「B:火を使っているときは目を離さない」ことが重要です。「A:コンロ横にものを敷き詰める」と、燃え移りの原因になってしまいます。コンロ周辺には、燃えるものは置かないようにしてください。また「C:コンロの安全装置を解除する」と、吹きこぼれや空焚きによる発火を防げません。 解除せずに装置を使いましょう。しかし、安全装置があるからと安心せず、目を離さないようにすることが一番大切です。
答え7:放火されにくい環境にするには?
「A:シャッターやガレージにセンサーライトをつける」
残念ながら、放火も火災の大きな原因です。放火されにくい環境を作ることも、火災を防ぐためには重要です。犯人は目立ちにくい家を狙うため「A:シャッターやガレージにセンサーライトをつける」と、放火対策になります。「B:家の周辺に段ボールを積み上げておく」、また「C:物置きのカギを外しておく」 は、火をつけやすくなり、狙われやすくなるため、やってはいけません。
答え8:電気火災対策で間違っているものは?
「B:ほこりがつかないように常にプラグに水をかけておく」
原因編で伝えたとおり、プラグまわりのほこりと湿気が発火の原因になります。そのため「B:ほこりがつかないように常にプラグに水をかけておく」は、発火原因となるため対策としては誤りです。感電の恐れもありとても危険なので、絶対にやらないようにしましょう。「A:たこ足配線をしないようにする」「C:電気コードは束ねない」は、いずれも電気火災対策になります。
答え9:煙から逃げるためにしてはいけないことは?
「C:ジャンプをして高いところの空気を吸う」
煙や炎は、はじめに上昇する性質があります。「C:ジャンプをして高いところの空気を吸」ってはいけません。また、煙には有毒物質が含まれているため、できるだけ吸い込まないようにしなければいけません。そのため「A:からだを低くして呼吸を小さく」して「B:口と鼻を布などで抑える」ようにしてください。
答え10:煙からの避難で重要なことは?
「C:日頃から避難経路を確認しておく」
答えは「C:日頃から避難経路を確認しておく」です。火災に限らず、さまざまな災害を想定して、屋内外の避難経路を定期的に確認しましょう。火災時に防火扉が確実に閉まるように「A:防火扉の前に物を置いて」はいけません。また、煙をできるだけ吸わないことが大切なので、避難中は「B:大きく深呼吸を」しないようにしてください。
火災の危険ポイントを抑えていざという時に備えよう!
いつ巻き込まれるかわからない火災。まずは、発生させないように日ごろの備えや対策をしておくことが大切です。「火を使っているときは目を離さない」「避難経路を確認する」など、日常生活で意識できることがたくさんあります。火災が起こる原因やどんなところが危険なのかを理解して、注意して過ごしましょう。そして、万が一、火災に巻き込まれてしまったら、何をすればよいのでしょうか。次の記事では「火災時の行動編」として、実際の対策や実践する内容をクイズ形式で紹介・解説します。親子でチャレンジしてみてくださいね。